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ほのぼのお仕事  作者: まひろ
9/35

偉い人が付ける名前はよく分からん!!

本日二本目……ちょっと分かりにくいかもしれないです。

指摘などがあれば教えていただければありがたいです。

それでは拙い物でも楽しんでいただければ幸いです。

 フィさんは川の上流に到達次第、巨大な待ち針のような杖を取り出した。

 そしてそれを手に持ち進み始める。手に持っている丸い部分なんですが移動すると場所によって青に光っていたり、緑に光っていたりするんです……何かを探すダウジングの代わりみたいなものなのかな?

 そして私は現在フィさんの背中に揺られ続けたおかげか体力が回復したので自分の足で歩いてはいる……が、フィさんの足にしがみついている様に見えないでもない……中身30歳以上と言う尊厳はドコニイッタって?知りません!私の心の安寧が大事なのです。と言うか私は子供ですよ、何言ってるんですか?

 後、実際問題さっきの上流に来るまでの会話を思い出すと、この川の水辺に単独でいるなんてしたくないです。

 そうしてしばらく移動をし続けると杖の丸い部分が赤く光りました。


「む、来て正解だったな、まずは一本目」

 そう言うとフィさんは杖を地面に押し込んでいきました。そうすると地上に出ているのは取っ手の丸い部分だけで……ちょっとフィさん何持っているんですかそれ?ハンマーと言える大きさの金槌を今度は取り出して……


「よいしょっと!」

 そう言いながらフィさんは金槌を振り下ろし杖を打ち込んじゃったんです。

 打ち込み跡を見るとぽっかりと穴が開いており……穴が開いており……ちょっと待ってください!あの杖何処まで沈んだんですか!!?


「フィさん……これ何やってるんですか?」

 川の上流を調査するとは聞いてましたが、何の調査をするのかは聞いておらず、現状フィさんが何をやっているのか全くわからず……だから質問する事にしました。


「ああ、これは魔力溜りが解消されないように楔を打ち込んでいるんだよ、一言で言うなら土地を『魔改造』しているんだ」

 ……駄洒落のつもりですかフィさん、言った後に恥ずかしがるのはさらに恥ずかしい行為ですよ?

 

「ん、解消されない様にですか?川の状況とか、私の村の村で起こったことの状況考えると解消したほうがいい気がしますが?」


「君は忘れているぞ、今の君は魔力を外部から摂取しなければいけない状況だ、もしここの魔力溜りが解消されたら本当に()()()()()になるぞ?」

 ……なるほど、つまりここの魔力溜りが私の生命線なわけですね……へ?


「ちょっと!!私にとって大問題じゃないですか!!絶対に魔力溜まりを解消なんてさせませんよ!!」


「だから解消しないように楔打ち込んでるんじゃないか!!人の話はちゃんと聞こうね!?」

 おっとぉ、勘違いの早とちりしてました……ただそれはそれとして……


「おぉ~となると私のためだったのですかぁ……ありがたい事ですね、ただ気になるのは今日ここまで強行軍行う必要はあったのですか?」


「ん~結論から言えば無かったかもな」

 おおぅ……私もおんぶされて登る必要は無かったのですね、誰も見ていなかったとはいえあれはあれで恥ずかしいものなのですよ?


「そんな顔をするな、今回は()()()()そうだっただけで、魔力溜まりに関しては早急に対処するに越した事はないんだ」

 そう言いながらフィさんは今回の強行軍の理由を教えてくれました。

 そもそも魔力溜りとは、何かしらの原因で地脈の淀みにより星の魔力循環が成立せずに一箇所に溜まってしまう事を言う。

 で、なぜ今回強行軍する必要があったのかと言うと魔力溜りの質がどちらか分からなかったから。

 魔力溜りの質は大きく分けて二つあるらしい。

 まず一つ目のケース。魔力溜りとは言っても、完全に魔力が滞ってふさがっているわけではなく、少量しかないが必ず循環に携わっている、例えるのなら人体だろう、魔力溜りとは人体で言うなら動脈硬化で血液の流れが悪くなるのに近い、もし此方のケースなら星の自然回復はほとんど無く解消する場合他の要因が必要となる。この場合の魔力溜りの名称は『地脈硬化不循環魔力溜り』とかわけのわからない名前が付いてるとか……ちなみに帝国首都はその魔力溜りの上に立てられているそうですよ?

 で、この『地脈硬化不循環魔力溜り』の場合は今回のように楔を打ち込む必要も無いとか……ほぼ恒久的に魔力溜りがあり続けるんですって。

 さて、ケース2です。私の村、つまり今いるここで起きた魔力溜りのケースですね。

 ぶっちゃけると完全に魔力が完全に詰まっている状態らしいです。人で例えるなら分かりやすいのは『脳梗塞』とかになりますね。まぁ人とは違いこの状態でも星は死なないようですが……

 で、ケース2の場合問題は『突発発生』に『突発解消』と言うことが起こるようです。

 今回、このような強行軍を行った理由としては何時『突発解消』が起こるかわからなかったのでとにかく早急にこれに対処するためだったんですね。

 ちなみにケース2の場合だと『地脈梗塞不循環魔力溜り』と言うのが正式名称らしいです。

 ……私思うんです。何で偉い人はわざわざ名前を長くしたいんでしょうね?


「よし、これで楔を打ち込むのは終わったな」

 おや、説明をしているうちにどうやら終わったようですね。

 



 

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