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ほのぼのお仕事  作者: まひろ
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フィさんの初授業は恐怖体験!

と言うわけで本日一発目……え?何か間違ってますか?

何にしろこんな拙い物でも楽しんでいただけるのなら幸いです

 私はフィさんにおんぶされながら『マッシュ山』の発生源に向かい川の上流に移動中です。

 おんぶされてから特に会話らしい会話がなかったのですが唐突にフィさんが話し出しました。


「そうそう、この川の特に上流では釣りはするなよ、命の保障が出来ないからな」

 

「それは子供が川で釣りをするのは何があるか分からないので危ないと言う事ですか」

 私はとりあえず普通に受け答えをして見ました。

 実際今日の状態の私を大人が見れば危なっかしいのでしょうね、しかしフィさんの言葉の意味はそんな()()なものではなかったのです。


「そうだな、そう意味もあるにはあるが今回においては違う、これがイシス帝国ならこの川は立ち入り禁止になるんだよ」

 ちょっと待ってください!川に立ち入り禁止って、水源が一つ潰されてるんですけど、川をライフラインにしていた場合大問題なのですが?


「あー、うん、ちゃんと説明するから聞いてくれるかな」


「はい、ちゃんと説明お願いします。川が使えなくなると私も今後困ってしまうので理由教えてください」

 そうするとフィさんは説明をしてくれた。

 事の問題は今回の原因に直結しているらしい。


「恐らく何だけど、この川にはもう今までの魚はいなくなっているんだよ……代わりにいるとすれば『魔物』と呼ばれる存在なんだ」

 魔物!?それは子供の教訓のためや童話などの架空の存在じゃないんですか?


「魔法の文化が無いと大抵どの地方でも『魔物』と言うものは架空の存在として扱われるのだけど……本当はそうじゃない、もっと身近に何時襲われてもおかしくない存在なんだよ」

 フィさんが言うには今回この川は魔力溜まりの発生源に直結している、つまりこの川の中に住んでいる生命体は私の村で起きた事よりも酷い状況が生物達に襲い掛かっていると言う。つまり水の中の生物は全てが『魔力過剰蓄積症状』を発症していると言っていい……そして問題はここからだ通常の生物としては『魔力過剰蓄積症状』を発症したら死に至るのだが極稀に、それこそ1000万分の1程の確立ではあるが『変質』する固体があるのだ。

 その『変質』した固体は肉体構成が通常の生物とは掛け離れ『完全魔力生物』と言う状態になる、つまりこれが『魔物』の正体であり『魔力過剰蓄積症状』から生還した生命体である、当然通常の生命体の数十倍強い。

 そして水の中などは数千億と言う生物がすんでいるわけで……つまり川の中は魔物の楽園と化しているだろうと言うわけだ。

 ちなみにだが、『魔物』となった時点で元の生物種とは掛け離れており『魔物』の固体一体一体がオンリーワンとなっており……つまり『魔物』は自身以外の生命体を襲うと言うのが全ての『魔物』に共通する本能である。


「つまり現状この川に近づくと数千以上の『魔物』の固体に襲われる可能性があると言う事だ、死にたくなかったら川には近づくなよ」


 コクッコクッコクッ私はこの話を聞いた後顔を青くして壊れた人形みたいに首を無言で縦に振り肯定した。

 怖い……この川メッチャ怖い、即刻この川の立ち入りは禁止にしないと危なすぎるのでは!?


「ついでなのでもう一つ話をしておこう、『魔物』の中にだがさらに低確率でもう一つ上の種になる存在がある。その固体を我々は『魔人』と呼んでいる。そして『魔人』とは何かと言うと我々人と変わらないのだよ」

 フィさんとそんな話をしていると私達はついに川の上流に辿り着いた、既に辺りは薄暗くなっていた。


「話はここまでだ、これから調べるべき事を調べよう」

 こうして今回『マッシュ山』に登山した目的が要約開始された。

 そして私はあんな話の後で川に近づいたり、この薄暗い中一人で行動しようとは思わないのでフィさんにべったりとくっついて一緒に行動をした。 

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