ほのぼのお仕事と言うタイトルは何なのか?
本日三つ目
フィさんの説明が終わった、要約すると水の詰まった樽に無理矢理穴を開けて常にその穴から余分な水が出続けてこのままだと枯渇しますよと言うのが私の状態らしい……で、枯渇すると死ぬと
つまり前の症状の逆になっていると思えばいいと……それ、ホントに何にも解決してませんね。
「と言うのが君の現在の状態だ、このまま何もしなかった場合、大体二十日ほどで魔力が枯渇し死に至るだろう」
私の命は後二十日に延命されただけですか……7歳児の少女が後二十日で何が出来ますかね。
「だからこそその対策をー……おーい、聞いてるかー?」
おっと、少し話を聞いてませんでした、でもどうでもいいですね、私の命が二十日って事には変わりがないですし……児○○○ノ何てクソ食らえ見たいな事やっちゃいましょうかね。……伏せたからわかんないよね?
「あ、すみません。少しボーっとしてました、まぁ私の命が後二十日ってことは分かったので子孫残せずに死ぬと言う事だけは分かりました……とりあえず後二十日余生を過ごそうと思います」
「ちょっとまてぇぇぇぇい!!全然人の話し聞いてないだろ!!なぜ死ぬ前提で考えてるのさ!!?そんな変な風に達観してる子供にどうしてなるの!?あくまで何もしなければって言ったでしょ!人の話は最後まで聞く!!」
怒る……というより慌ててる感じかな。彼の話し方だと私が死なない方法があるように聞こえますがどうなんでしょうね、どちらにしろ話を聞くことはしないと失礼でしたね。
「すみませんでした。では話を聞いた後に余生に入ります」
「余生から離れて!!まず死なないから!!7歳で余生に入る子供ってどんな悲しい子供なの!!?」
あ、泣きが入っちゃいました。7歳に言いようにやられる大人ってどうなんでしょうね、まぁこれ以上茶化さないようにしますか……本当に私茶化してたんですかね?
後、悲しい子供ってのはあながち間違いじゃないですよ……病気で家族どころか村そのものが壊滅して私は一人置き去りにされ飢え、乾き、病気の中死ぬのを待つだけ……助かったと思ったら爆弾を抱えてて余命二十日の七歳児……あれ?自分の事ながら酷いですね……酷すぎて色々感覚が麻痺してるようです。
フィさんの説明ではこの辺に魔力溜りがあるそうで、今回わたしの村を襲った病気は『魔力過剰蓄積症状』と言うらしいのですがその魔力溜りが原因らしいです。
で、調べた結果村の共同井戸から多量の魔力反応があり魔力水と言うものに変質しているようです。
後村で使用していた川の水も同様の魔力水状態らしくこれらの水を使用して育てられていた畑からも同様に多量の魔力が検出できたようです。
このため、この魔力水と魔力に浸かっていた作物を摂取し続けたがために、今回村全体で『魔力過剰蓄積症状』が発症したと思われるようです。
ちなみに川なのですが上流に向かうにつれて魔力濃度が高く下流に行くほど薄くなっているようなので恐らく原因はその川の上流にある山『マッシュ山』に原因があると言う推測がフィさんより語られました。
あ、そうそう『マッシュ山』何ですが正式名称は知りませんよ見た目がマッシュルームの笠みたいなので村の皆は『マッシュ山』と呼んでるだけですから。
「と言うのがこの村の現状だ、それで魔力枯渇欠乏症状なんだが、今のところこの村にある井戸水で生活していけば起こらない、つまりここで生活している限り現状では起こらないと思う」
そう言ってフィさんは話を一旦終えたようです……でもちょっと聞き捨てならないことがありました。
こんなあら捜しばかりしてたら嫌な子供になりそうですね……でも事は命に関わってくるので容赦なく突っ込みます。ええ、出来れば相手のお腹に風穴を開けるくらいな感じで。
「フィさん……思うってことは何か懸念している事があるんですよね?後、作物関係は取れたものを首都に出荷していたりもしました……その辺大丈夫なんですか?」
とまぁ、風穴を開けるつもりでしたが、私が考え付くのはこの辺です。他にも色々問題あるんでしょうがとりあえずはこの辺の問題解決したいです。……生きれるのなら当然生きたいですからね。
「…………君、本当に7歳児?」
フィさんは何かあきれてました。
ええ、私は7歳児ですよ、正真正銘のね。
さて、私の余生は大変忙しくなりそうですね?