やさしい魔人さん
あ~た~らしい、朝が来た!!
はい、朝です。日の出を拝んでます。
昨日あった事?ウサギ?知りませんねそんな事は!!
「アリス、朝食の準備が出来たぞ……まぁ昨日の余りだがな」
……ごめんなさい、忘れちゃ駄目ですね。
朝食後は下山の準備ですね、といっても私やる事ホントにすることなく終わっちゃったんですが。
……フィさんのアウトドア能力が変な道具も駆使してるためか高すぎます!
私は役立たずになりたくは無いのだ!
― ぷく~ ―
「……アリス、君は何をそんなに頬を膨らませてるんだ?」
「気にしないで下さい!元々こんな顔ですから!」
「訳が分からん……」
そんなやり取りをしながら私達は『マッシュ山』を下山していきました。
私ですか?危なくない場所ではフィさんの足に引っ付いてる感じになってます。何となくそんな風にしたかったんです……後悔?どうでしょう、後から思い出した時は転がるかもしれませんね。
そんな風に下山していたんですが、ふと思い出した事があったので聞いて見る事にします。
「そういえばフィさん、ここに登ってくる時、話の最後に出てきた『魔人』って何なのですか?」
「そういえば、あの時は話と途中で切り上げてしまっていたな、知っているならそれに越した事はないので話しておこうか」
そう言いながらあの時の話の続きが始まりました。
『魔人』とは何なのか、それは言ってしまえば意思疎通が可能な『魔物』ということでした。
どんな『魔物』だとしても『魔物』なったとき低確率ですが意思が芽生えるものが存在するそうです。
つまり意思を持つ『魔物』を『魔人』と呼ぶようです。
そして現行生物の中で最高の戦闘能力を持つのも『魔人』だそうです……フィさんとどちらが強いか聞いたらもし戦闘になったらフィさんが瞬殺されるレベルだそうです……強さが全く分かりません!!
ただ『魔人』は『魔物』とは違い戦闘を嫌うそうです、すごく穏やかなんですって。
後、人間も『魔物化』や『魔人化』するんですって、つまりもし私が『魔力過剰蓄積症状』から『変質』していたら『魔物』か『魔人』のどちらかになっていたそうだ……最も、私の肉体は崩壊の兆しが根強かったので、フィさんに助けられなければまず死んでいたらしいですが。
「ついでに『魔人』なんだが普通に人間と共存している。帝国ではよき隣人として無くてはならない存在にまでなっている」
ほー、そうなんですか、そんな人たちなら会って見たいですね。
「いつか私も『魔人』さん達に会えるときはありますかね?」
「帝国と王国の関係がこのまま強固になれば何時か会えるかも知れんな」
ならそんな未来が来るまで生き残らなければいけませんね。
「さて、そろそろ村に戻れるな……」
「そうですね、一先ずやるべきことは終わったみたいですし……何をすればいいんでしょうね?」
「旅の準備だな、出来次第私は王都に向かわねばならない」
「…………え?」
そうでした……元々フィさんは王都に向かう旅人さんでした。
どうやらフィさんが王都に向かうということを、本当の意味で理解できていなかったのは、私のほうだったようです。
私はこれからどう行動を起こせばいいんでしょう?




