表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/59

番外編 半年記念ショートストーリー 【前編】 在りし日の少年と、氷華を撫でる呼び名と

長らくお待たせしましたぁあああ!!!!やっと出せたぜっ!!!

今回は、前編って言ってもかなり中途半端ぁな感じだけど

なかなかに、なうの季節に合ったさりげない春って感じ+本編6話まで読んでいたらネタバレなしのお話なので、どうぞ楽しんで読んでくだせぇ( ̄▽ ̄)


SIDE シルア and ショーン


木洩れ日を誘うような息吹が、ひとつ。

小屋の扉に、留守の気配を靡かせると。


初花をあやす雨粒のように。

放たれた窓幕が、部屋の空気を束ねていく。


囀りに溢れた小枝も。

春嵐を宥め逝く、木の葉も。


窓枠の奥で息づく、すべての生命が。

――やけに、澄んだまま。

僕の鼓膜の奥で、微かに春を実らせていく。


矯めた木目に、影が留まるたびに。

敷布の白さが……どこか、物足りなくなって。

埋めるように、腹の奥で、吐息が掠れた。


「エミレは、買い出しに行ってるし……家には僕と――」


未だ見ぬ巣を辿る、雛鳥のように。

寝台の傍で、反響した光が。


淡く、膨らんで――。

視線の綾を、ほどいた。


その先に、ひらけたのは。


「ケンケン」


帳よりも薄く、透き通った剣先。


綿を抱き寄せる冬芽のような、その姿に。

白布のくすみが、やわらいで。

不意に、目元が緩んだ。


「君の、2人か。」


翻った沈黙さえも。

木目の色を、ひそかに濃くして。


白くなりすぎた耳たぶへ、朧げに。

日陰を落としてくれる。


けれど、それも……ひとときで。

窓幕の裾が、沈みきると。


靡いた僕の髪の影だけが、ひと波。

床の織り目を、小さく、撓ませた。


そういえば、この剣――黯光残星リュミエール・ド・レグジルと、2人っきりって、初めてだな。


風船の紐を手放すような、軽さで。

するりと、意識を抜けた呟きだったはずなのに。


……ふたりっきり、か。


凪いだ髪先が、妙に、重くて。

敷布に埋もれた影を、さらに、縮めてしまう。


彩も、息吹も、春も、まだそこにあるのに。

眼差しだけが、季節を仰向けて。

ひと巻ずつ、雪衣を、捲きつける。


僕の指爪に、鈍い冬が。

褪せたまま、降り積もっていく。


冷えた指を解そうと、敷布の色をなぞっても。

――なにも、変わらなくて。


白だけが、しろのまま、そこに在るのに。

僕の追憶は、指の腹から、零れ落ちそうだった。


そのとき。


ひと欠片――刃が。

締めていた季節に、ほそい澪を、刻んだ。


ここにいる――と。


しろを掬いあげてくれる、その光は。

いつかの、導に似て、暖かくて。


冷えた敷布に、そっと。

僕の輪郭を、捺しつける。


これだけは――ちゃんと、言わないと。


白銀に、一滴。

水脈を滲ませる、垂氷のように。

固めきった喉に、暖かみを透した。


「ねぇ、この間はさ……ありがとう。」


捲られた静けさの中で。

言葉を噛みしめるように、吐息を追うと。


「キャッケ?」


振り向きざまに、彩が跳ねて。

目のなかで、移ろう。


でも。

その下で縺れた、翳の方が。


……今は、ちょうどいい気がして。


睫毛を軽く、噤む。


光を届けた窓辺も。

この時だけは、絵画のように、季節を置いていて。

指先の感覚が、ひどく、鮮やかだった。


「君がいなきゃ、僕、あそこで死んでたと思う。

 ……二度と、エミレの顔も、見れなくなってた。」


震える声を、噛み殺すたびに。

白布の皺が、指跡を彷徨うように。

翳を率いて、揺蕩う。


――それでも。


木の実を募った小鳥が、窓の縁に集って。

握り尽くした布団を、少し、ずらす。


抜けた日向の中で。

痺れが、熱を滾らせて。

爪先に、鼓動を手繰り寄せた。


「だから……本当に感謝しているんだ。

 たとえ、君が僕の呪印(シジル)だとしても、ね。」


カチリ、と。

重心を移した、剣先に。


余韻をまといかけた、蔭は。

強張ることなく――薄れて。

ぬくもりに満ちた木目へ、とけていった。


それ以上は、なにも起きなくて。

鳥も、風も、光も。

頷くように、そよぐだけ。


その心地よさが、ゆったりと。

迫り上がっていた喉奥を、弛めていく。


「変、かもしれないけど。

 呪印(シジル)のことを知った時……なんだか、ほっとしたんだ。」


はためく陽ざしに合わせて。

ほんの少しだけ、視線を落とすと。


窓辺の息遣いが、

僕の輪郭をくるんで、そこに供える。


それだけで。

言の葉より先に。

呼吸の脈が、胸を抜けた。


「もちろん、エミレと一緒に居られる理由ができたのもあるけど――。

 それよりも。」


暖炉でくつろぐ、揺り椅子のように。

燦燦と、光沢を散りばめて。

枝垂れた黒が、まぶたを手引いた先には。


白布いっぱいにはみだした、僕の……影。


皺にもつれて、ところどころ途切れているのに。

それでも、その濁りさえ、手放さずに。


ーーちゃんと、ここに、生きていた。


「……やっと。

 『僕だ』って言える目印が、できた気がして。」


窓辺の陽気が。

手先の鼓動に、拍を重ねてきて。

目尻が、勝手に膨らんで、ほころぶ。


「だから――改めて。

 ありがとう、黯光残星リュミエール・ド・レグジル。」


跳ねた声色に、鼓膜がくすぐったくなって。

浮ついた視線を、隠そうと。

前髪で、封を閉じる前に。


「キャルルルル!」


瑞々しい声が、黒髪を弾いて。

木理のあわいに、枝脈が(かよ)っていく。


花筏の影を季節へ綴じた、水面のように。

澄んだ刃先に、ひかりがしなり。

木目の継ぎ目を、するりと舞い繋ぐと。


――しろが、華やかに、ほころんで。

継ぎ目の奥に、まだ息を持たない窪みが、滴る。


「……あ、そうだ。

 本題を忘れてた!」


思った以上に、声が跳ねたのに。

それさえも、桃浪をみたしていて。


すくみかけた指先の代わりに。

呼吸が、ひとつ。


未だ刻まれていない音を、紡ごうと。

影色が、実を灯し――ほんのりと、薫った。


読んで下さり、ご覧いただきありがとうございます♪

どうもぉおお、ルアンですっ(^^ゞ


いやぁ、ほんっとうにお待たせしまして……w

ただ、そんな感じで出したこの話も、前編ですw

ええ、つまり……後編は、一ヶ月半くらい後かなぁ(੭ ᐕ))?(最悪www


ままま、それにともない連絡もあるけど、それは後にして!!w

どぉおおおでしたよ?今回の番外編。


いろいろいろいろ、在りますがw

初期ゆえの、初初しさ、感じてもらえてたらうれしい!

特にシルアねw


というのも、

結構メタい話にはなるけどもさw

割と初期シルア、掘り下げれてないんだよ、本編だと。

初期の私の、シルへの理解が足らな過ぎたがゆえにw


まぁ、なので、今回は理解が深まったからこその、

初期シルに合わせた描写をなうの描写で示してみたんだわさぁ。


もちろん、キラッッぴこーんゼヱターとの、初期の気まずさとか、

なんかシルたん、意図的じゃないんだろうけど言葉選び妙に下手だなぁとか、

あるんだけどもさw


それよりなによりも、

ここのシルア、静かな狂気が垣間見えるの、わかった?


たぶんよ?ここらへんのシル、考察するに。


記憶喪失でドラゴンに食べられかけた状態で発見、

でも幸いなことにエミレに拾ってもらい、お世話してもらっているという、

ただでさえかなり複雑な状況に加えてw


さらにそこに、いきなり殺されかけた上に、

自分は世界に疎まれる呪い持ちだという地獄の告白が待ち受けるというw


短期間のうちに、つらたんオンパレードすぎるじゃん?


ゆえにさぁ、絶対感覚がかなり麻痺っているところ、在ると思うw

しかも、純粋な方面で、ね。


それが垣間見えるのが、呪印をあっさりと受け入れちゃうところよねw

しかも、呪印を自分だってわかる目印だって、言っちゃうところがね……なんか(´;ω;`)


相当、自信ないの伝わるんよな……

いやでも、実際そうなんだよね。


だって考えてみ?

記憶喪失で、身体はある程度成長してるくせに、

自分の名前とまぁ、生きるための基本動作しか覚えていないで、

自分と同じくらいの女の子にずっと支えられていますお世話されていますってなったらよ?


もう、不安だらけプライドズタボロだろうに。

なんなら、エミレへの劣等感もかなりあったと思う。


なにせ、自分というものがないんだもん

自分がなにかわからないまま、世話され、襲われ、戦い。


でも、その先でやっと。

たとえ、残酷な形でも、

「自分には、これがあるんだ」って言えるものができたら。

受け入れちゃうよ、そりゃ。


ここ、すごい切ないし歪んでいる気もすんだけどさ、

でも呪印という要素がシルアに加わったからこそ。


だんだんと、料理やったり、

エミレのか弱さにまで目を向けられて守りたいって思えたりと、

少年らしく、真っ直ぐ成長できているのよね……(。-人-。) ←さらっと10話までのネタバレすなw


はぁああああ、尊い。


......わかりますか?


真っ直ぐで純粋無垢になれたのは、

呪いという歪んだ要素があったから、という矛盾が。


さいっこうに、ショタしてるのよ!???!₍₍ ◟(♡ˊ꒳ˋ♡)◞ ₎₎


本当に、ここはルアンおばさん的には、最高にメロいんだw

狂気最高(((o(*゜▽゜*)o)))ww←やめろw


んんっwまっ総じて!!

この純粋で、幼い故の狂気や危うさや拙さやらが詰まった、

初期シルはいいぞぉ(๑•̀ㅂ•́)و✧


ってところでけふはまだ前編なのでねw

シルアの後方母親面代表、ルアンのあとがきは締めようと思いまふw←モンスターwww


そうそう、でさっき言った通り!!

後編があるからさ、番外編。


故に、イラストも後編と同時に出しちゃうことにしました( ̄^ ̄)ゞ


あと、あとでつなぐ前提で今回の前編後編、わけているから、後編出しますよ~ってなったときには。


最初の10日くらいは、後編と前編独立させた状態で出しておくけども、

そのあとは、繋げてひとつの番外編ってして、本編に再投稿する予定なのでシクヨロ!!


(たぶん、そのときには、時系列的に第一章にいれるのがスムーズだろうから、

 10話のあとに割り込み投稿しちゃう所存でする( ノ ゜ー゜)ノ)


って感じかな!!!!!お知らせは!!


あと、次の投稿はね、

私テスト後は海外に行ったりと、春休みを満喫しちゃうので( ー̀֊ー́ )✧ドヤ

次の投稿は、4月前くらいならいいな~って感じです……遅くて済まぬよ(⊙x⊙;)


というわけで、ルアンさんはいつもどおおおりw

数学200問テスト範囲なのに、まっったく解いてなくてやばいのでw


そろそろ、お暇しますεεεε (っ*´Д`)っ


んじゃ、6000PVてんきゅううう!!

本当に、いつも読んでくれてありがとっ!!


えびりばで~!

花粉症と寒暖差には、気を付けて!!

またねっ( *´꒳`*)੭⁾⁾

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ