第四十四話 覇者、主役ムーブで破滅フラグを撒きまくる ー式典前編ー(誰も後編に進むなんて言ってないもんねっ)
予定より早めの投稿になったわよん♪
待っててくれてありがとん!!
あ、展開は濃くて遅いよ、オホホ((
SIDE ショーン
絢爛な舞台の裏。
三日月を林檎で嬲ったような幕が――仄暗さを磨ってくるたびに。
垂れ込んでいた香水の匂いが、鼻腔の渇きを剥ぎとっていく。
靡いてきた風ごしに、穏やかな談笑が耳たぶを突き刺して。
肺の奥で軋んでいた皹を、さらに傷ませる。
その陰鬱さを誤魔化そうと。
整えた髪をなぞるように、レシャミリアは、視線の先を、前へと押しのける。
瞬間。
――キコリ、と。
玉座の表層で、光の波を歪ませたまま、舞台袖の情景を映し出す。
石綿に深海の日向を垂らしたような灰髪。
鬣の淵に、額縁を取り付けたかのような刺繍。
臙脂色の歪さを際立てるように、金箔の散りばめられた靴。
そして……
人面魚を誤飲したエイリアンのように、青ざめた肌。
「……やっば、吐きそ。
ノエルちゃ〜ん、お水くれる?」
この式典という場で、一番輝くであろう御方が、今この瞬間、瓦解した。
めっちゃ金ピカな服着てんのに。
イケてる感じに髪を整えてもらってんのに。
この式典で、参加者の中から新たに美女を攫おうって企んでたのに。
そう、ご察しの通り。
レシャミリアは、今現在、緊張のあまりオロロまで秒読み寸前だった。
変態じゃじゃ馬のエミレ。
4徹明けリーマンのシルア。
そして、オロロのレシャミリア。
これで、残念な人間枠は……ビンゴ。
と、ビンゴ用紙に穴をあける間もなく――
「ダメです、吐いた時大惨事になる未来しか見えないので。」
的確な指摘が、レシャミリアの脳天に直撃。
そのあまりの衝撃に――
プシュー......と、徐々に体の水分がフェードアウト。
頬の皮膚がぽろぽろと乾燥し、
青ざめた肌に不気味なシワ模様が浮かぶ。
……と思いきや。
何を勘違いしたのか、全身が無駄にレインボー点滅。
勝手にBGMが流れ始め、レシャミリアは高速スピンをかます。
もちろん、全力でラリっちゃってる虚ろ目もセットで。
「ヒャッハー!!パーリィナイツ!!
俺様、今日からDJに転職するぜ、ポンポン!!」
もはや、半ミイラを通り越して……
ナイトクラブに常駐する、パリピ・ミイラと化していた。
……しかも、度重なる時代の変化についていけなかった、絶望的にダサいタイプの。
これには、ノエルが顔全体を引き攣らせる始末。
雑魚虫を叩きのめすようなその眼差しには、
ただただ『ドン引き』という四文字だけが浮かび上がる。
すると。
舞台袖の寒気に呼応するように、会場のざわめきが一瞬止む。
浮足立った空気は雲散して、鼓膜が静寂に引き締められた。
その静けさの中で――ノエルの瞳に鋭さが宿り、
飴色の奥に、黒衣が巻き混まれていく。
拗れ切った皹を触れ崩すような、凡庸さを重ねたまま。
喉の振りに、痺れを鏤める。
「……というか、あの方がいらっしゃるのに、そんなダサい服でいいんですか?
また何か言われても知りませんよ。」
ため息混じりに差し込まれた言葉が。
瞳孔の喧騒に、重圧を乗せてきて――
舞台裏の昏さを、俯かせる。
その息苦しさが、ノエルの全身に絡みつくたびに。
刺青が説き正されるような、崇高さに。
膿んだ凍てつきが、胸を抉ってくる。
気付くと、整えていたはずの服に皺が寄っていて。
誤魔化すように、胸元へと手を彷徨わせる。
なのに。
その疼きの果てには、どこか暖かさがちらついていて。
寄せ合ったはずの生ぬるい針から漏れた、鮮血のように。
言葉にならない心悸が、無意識のうちに零れ落ちていく。
さざれ石の窪みから這い上がってきた、この歪みに。
棘味を帯びた蓋で、瞼を閉ざそうとしたそのとき。
視線の淵で、金糸が、差し伸べられた。
「――いいんだ、これが俺様の正装だからな。」
掠れた、呆れ交じりの声。
投げやりに取れてしまう言葉なのに。
どこか、受け入れたような真っ直ぐさがあって。
無意識に、視線を上げると。
――瞳の玻璃色が、織り重なる。
眼に映った情景に、息が透けて。
胸に嵩張っていたはずの手が、滴り落ちる。
その先には、ひと時だけ黄金を抱いた灰髪が。
眩い光は玉座に当てられたものでも、幕が垂らしたものでもなくて。
もっと、どこか別の――。
「全く、そういうところは無駄にはっきりしているんですから……本当にめんどくさい人ですね。」
先に続く言葉は、圧し潰されているのに。
ゆるりと、ノエルの頬が弧を描いていく。
けれど。
翅の目を採集したような、渇きを添えて。
吹き抜けてくる風が、幕を無理やり削ぎ落した。
「え!?
ノエルちゃん、今ちょっと笑ったよね?ね?」
ニヤリ、と。
口角を上げながら、レシャミリアが半歩、また半歩と近づいてくる。
そのたびに、翻った幕の光に、彼の靴が影を落としていって。
服の皺を、窪ませていく。
「煩いです、自惚れるのも大概にしてください。」
均されていたはずの声高が、心なしか震えるのを。
覗いてきたレシャミリアが、きしりと微笑む。
刹那。
「ご褒美テンクス!!
おかげで漏らさずに済みそうだわ!!
じゃ、行ってくる!!」
幕を掻き立てるように、レシャミリアが反転する。
振っている手はどこか名残惜しそうなのに、一直線に舞台へと向かうその姿に。
「……はぁ、全くあの人は。
どうせまた、公衆の面前では見栄を張るくせに。」
不意に、影の先を尖らせてしまう。
けれど。
突き進んでいくその光が、眼を刺してくるのに。
どこか、追憶の軋みを滲ませているから。
「でも、少しだけ――。
変わったのかも、しれませんね。」
喉の奥のつっかえを、振り絞ったまま。
ほんの少しの陽だまりを掴んで、奥歯を噛みしめた。
読んで下さり、ご覧くださりありがとうございます!!
どぉぉうもぉ!!ルアンだよんよん
なんか、予定より早く投稿しちゃった(๑>◡<๑)
その代わり、展開も字数もすくなぁめだけどねっ!!
あだからあとがきもここで兼ねちゃうね
あはははははは
(•_•)
だってちゃんと書いてるもんねっ!!
誰も後編に進むなんて言ってないって!!✧ド(*,,ÒㅅÓ,,)ャ✧
……そんな目しないでおくれよぉww
数日前まで落ち込みまくってたやつのやることじゃないだろって?ww
いや、マジそれなww
本当はここで区切るつもりはなかったんだけど。
これ以上広げても、情報量えげつなくなるなってなるからやめたんだよねっ!!((
まぁ、ん~~中間前に一個は出せると思ふだからご安心を!!!
でも、本当にありがとうね。
正直ねぇ、真面目にキツかったww
色々重なりすぎてね、まぁでもリフレッシュしたらかなり元気になったわ
逆にそのおかげでわりかしポジション今日よかったからババッと綴れたし!!
本当になんとか元気になったのも君たちのおかげだよ、ありがとう(๑•̀ㅂ•́)و✧
……今日志望校決めをシュミレーションしようって紙が配られたんだけどね(╯°□°)╯︵ ┻━┻
すごい剣幕だったな、、あれw
まぁ、なんとかなるっしょwwwwwwしらねwww((これぞ投げやりw
いやぁてかさ、投げやりレシャミリア関連でひとつ思ったんだけどさ!!
ショーンの残念な人間のビンゴシリーズのレシャミリアの欄って、パリピゾンビじゃね??
ショーンはオロロとか言ってるけどさぁ、
パリピゾンビのがバイパスぶち上がるよなぁ??ww
あいつ、出る幕間違ってやがるのぉ~(≖͈́ㅂ≖͈̀ )
って、指摘したら、逆に意地はられたんだよね(っ °Д °;)っ
ごめんって(棒)
今度は毒薬を調合されかねないから気をつけないと!ww
あとあと君たちに伺いたかったのが!
どう比喩の緩急付けられているかな...?
なるだけ呼吸置ける場所を作ったりしたのよね!
あと、ギャグとややシリアスの繋ぎ目もねちょと工夫したり...とか(*,,ÒㅅÓ,,)و
割と色々してみた!!!
ちょと読みやすくなりつつ、贈れる感情はそのままだったらいいなぁって思っておりますぞよん!!
って感じかな〜
あと!!クセギブのアンケートね!
思ったより回答いただいてて、もう内容はひととおり見させていただいたんだけども...どれもそれぞれの人の好みが色濃く出ててとても嬉しかったし、この人を好きでいてくれるなんて感動( ; ; )
中には、意外な結果も出ていたりと見てて楽しませていただいたよ( ̄∀ ̄)
こちら中間後にラジオとあとがきで見ていこうかなって思っているわよーん!
回答して下さった方ありがとうな(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
そろそろ本編の字数を超えそうだからここらでお暇しますかな(っ ॑꒳ ॑c)
次の投稿は来週の日曜までには出せる見込み!!!
ちょと早速カレンダーから逸脱しまくっててすまんwww
中間後は計画通りに行くようにゆるっと頑張る所存故٩(๑•̀o•́๑)و
そこんとこシクヨロ(๑•̀ω•́ฅ)☆
じゃ、今日も読んでくれてありがとう〜!!
まえびりばでー無理せず休める時には休んで、一緒にやってこーぜ!
てなわけで、またねっ( *´꒳`*)੭⁾⁾




