盤面と勝率
――僕の肉体はまるで鋼だ…さぁ、死のバラードを奏でようよ。
そう言い、僕は頬を緩めた。…左手には無敵な剣エクスカリバー、右手には無敵な剣ネオエクスカリバー…
――熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い。
今日の気温は40°、暑いので室内に避難した。
――寒い、寒い、寒い、寒い、寒い、寒い、寒い。
室内は7°だったのだ。
寒いので室外に避難した方が身の為だな…
そう言って僕は灼熱の地に足を踏み入れたのだった…
――熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い。
しかし、外は気温40°…真夏の太陽が燦々と僕をBBQにする。そんな僕は滑り込むように室内に避難したのだった。
――寒い、寒い、寒い、寒い、寒い、寒い、寒い。
まさに絶体絶命。
そんな時に現れたのはッ……
ネオ…アキラです。
ネオアキラだった…
――君はこんな気温の変化にも耐えられないのかッ…
ネオアキラは僕を嘲笑うように暗黒微笑を溢した。
――僕のネオエクスカリバーが唸るッ
キュインキュインキュイーーンッ!!!!!!!!
――仮にこの肉体が滅びても、僕の不滅の魂を継ぐ者が必ず立ち上がり、お前を倒す!
「ネオエクスカリバーーネオ!!!!」
僕の怒りで疼いた右手がネオアキラの腹部を劈いた…
かのように思われたがッッッ
――結界術式、オセロ
ネオアキラの結界術式が僕の技を無効化した。
一体何が起こったんだッ!?
君の「ネオエクスカリバーネオ」は "ネオ" に挟まれている。
僕の「結界術式オセロ」は挟まれた単語を同一に変換させる能力。つまり君が使った技は「ネオネオネオネオネオネオ」に"成った"んだ。
――禁術かッ…僕の頬に冷やかな汗が流れた。
まだ手こずっているのか、ネオアキラ
ネオアキラに気を取られて、背後から現れる謎の男に気がつかなかった。
――ウルトラアキラ兄様!?
――2v1か…部が悪いな…
その男は現れる否や、僕に指を差しながらこう言った。
――アキラめろ。お前に私達は倒せない。