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洗柿(あらいがき)

作者: 死ぬまで

毎日が幸せな人、人生に満足してる人は見ないで下さい。

遂に連れられ 精神科

歩き回って 白い部屋

鍵を開けると 一人房

布団とトイレ 他に無し

そこは独房 人でなし

着替えもできず 何もせず

腕に付けられ 識別輪

四六時中も 何も得ず

3度届きし 規定食(きていしょく)

肌色の盆 懐かしむ


床入り目を閉じ (すた)(びと)

病気を持った 病人か

狂気を持った 罪人か

いずれも人間 不合格

ただの独房 外知れず

起きて余人(よじん)の 空知らず

頭おかしく 成れの果て

いいや、元から ロクでなし

住めば都の 花が咲く

部屋にあるのは 洗柿(あらいがき)

そこは牢屋の 異人達。


死にゆく前の 停車駅

降りて発車を 待ちぼうけ

無駄な時間が 夏過ぎる

ここは地獄の 出発地。




(用語解説:

廃れ人→癈人(はいじん)

余人→自分以外の人。ここでは世間一般の人。

住めば都の花が咲く→住めば都

洗柿→柿色が淡くなった橙色のことです。ちなみに「洗」という修飾語はオレンジから赤系統の染色によく使われていました。)

洗柿は木造建築の木の色です。

給食、懐かしいですね。

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