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教会前の邂逅

子供の時に住んでいた家の近くには、もう廃墟となってしまった少し大きい教会がそのまま放置されていた

休みの日にはよくそこで遊んでいた

確か…誰かと…






「…起きてください!おーい!大丈夫ですか!?」

…頭が痛い。此処はどこだ?確か俺は…

「ちょっと!早くしないと奴らが来ちゃいますから!ほら!」

聞き覚えのある、幼い女の子の声がした

「…ここは?あなたはどこかで会ったことが…?」

まだ視界がぼやけて、周りの様子がよく見えない。

すると、少女の声以外に、ズシン、ズシンと音が鳴り、地面が揺れた。

「ほらー!来ちゃいましたよ!よりによって大型の!早く逃げなきゃ!」

足音が大きくなってきた。

…目が完全に覚めたと同時に、足音が止まった。

「あー!!!もう!!!なんで私ここまで優しいんでしょうか!?!?」

足音の主は、もう眼前に迫っていた。

二階建ての家ぐらいのサイズの、巨大な…ゾウ?

ゾウに体毛を生やした…そう、マンモス。マンモスの様な動物が数体見える。

「戦えますか!?寝起きで申し訳ないですけど割とガチでやばいです!」

なるほど、割とガチでやばいのか…

…これって、異世界転生という奴ではないか?

そりゃそうだ。目が覚めたら急に美少女とデカいマンモスがいるんだ。それに違いない。

転生する前は……あれ?何をしていたっけ?そもそも名前は…?自分は…

「あぁもう!声帯引っこ抜かれたんですか!このバロッチ!」

初めて聞く言葉だが、多分罵詈雑言だろう……

…異世界転生って事は、能力とか有るのだろうか…?

今まさに試すチャンスだろう!

呪文とか唱えればいいのかな? とりあえす適当に唱えてみるか…

「エクスペ◯トパトローナム!」

…………

「……………」

クッソやっぱ異世界じゃねえわこれ女の子すげえこっち見てるしマンモスも目が冷ややかになってるやだ助けて

「…はぁ〜〜」

「私がなんとかここからは逃しますから、そこらへんで野垂れ死にしてください。」

軽蔑の目がすごい。多分あの人の中で自分すごい拷問を受けてる。

「ご、ごめん…」

「まさか…発現してない感じ…?なのにここまで…」

呆れた様子でそう言うと白い棒を取り出して、構えた。

「ルナ!」

すると自分たちは光で覆われて…

「おお、すごい。」

はるか上空に浮かんでいた。

「簡単な月魔術ですよ。こんなのも知らないなんて…」

「…それで、ここからはどうするの?」

「知りません。風の流れで決まります。」

「え、操れないの?」

「…はい。だから簡単なんです。これ。」


…誰か助けてくれ…


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