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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
ウソの中のホンモノ
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彼の本音     千愛希視点

「少しは彼の本音に近づけたのかな・・・?」


彼は私が思っていた以上に元カノのことを想っている。口には出さなかったけど・・・


理想を言えば、元カノのことを忘れて付き合って欲しい。

でも、そうはいかないだろう。


今の寺沢君は辛いのを誰にも言えず、無理をしているように見えた。

今思うと、自分の言いたいことでも相手が嫌な気分になりそうだと思えば言わない人だった。他人が嫌な思いをするのなら自分が嫌な思いをしたらいいと考えてそうだった。


私は彼に本音で話されたことがあっただろうか?


告白してくれた時は本音だったと思うけど、それ以外はないだろう。


彼を集合時間で1時間以上待たせた時も彼は文句ひとつ言わなかった。

私がメッセージを1日以上返信しなかったことはほぼ毎回だった。

私は恥ずかしいからと言って、半年ほど付き合っていたのにキスすらさせなかった。


今思うとなんで文句言わなかったのかがわからない。

きっと言いたいこともあっただろうに。



私は昔に彼にもらったネックレスを手に乗せる。


私がこれをつけたのは何回あっただろう。

もらってすぐは着けていたが、しばらくするとつけなくなってしまった。


彼はその時も何も言わなかった。


私には荷が重いと思ったのだ。


「・・・ああ・・・そうか」


私は彼のことを本気で好きになれないと思っていたが、そうではなかった。


「私・・・彼と真剣に向き合うのが怖かったんだ・・・彼の想いに応えるのが怖かったんだ。」


彼の想いが当時は重いと感じ逃げてしまった。想いを受け入れようともしなかった。


本音で話していなかったのは私もだ。

最低なのは私もだ。同罪だ。


「・・・よし!」


私はスマホで彼にメッセージを送る。




調子悪そうだったけど、しっかり帰れた?

仕事も無理しないでね。


今日はしっかりと話せなかったので、また話したいです。


今度は水族館はどう?

確か好きだったよね。




今日いきなりこのメッセージを送るのは自分でもどうかと思う。

でも、今の私にはこれしかできない。


そして、想いを伝える覚悟も決まった。

私の本音を彼に伝えよう。


水族館でデートして私と寺沢君は付き合い始めた。

あの時は彼が私に告白してくれた。


今度は私が彼に告白する。

もう一度水族館から始めるんだ。


私の止まった時間をもう一度動かすために・・・

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