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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
ウソの中のホンモノ
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予想外の再会①     蓮視点

俺は迷ったが、森田さんと食事に行くことにした。


彼女がどんな気持ちで誘ってきたかはわからない。というか考えないことにした。


今回森田さんとの食事に行くことにした最大の理由は、俺が気兼ねなく人と話したいというのが理由だ。


金沢に来てから、一人の時間が増えた。新しい店で歓迎会を開いていたが、まだ会ったばっかりでどうも壁を感じてしまい、気兼ねなく話すということはできなかった。


八瑠佳と一緒にいる時間が多く、会えない時でも連絡を取っていたので、より一層孤独を感じた。


寂しかった。


こんなことを自分が思ってしまうとは思わなかった。一人には、孤独には慣れているつもりだった。


一度、誰かといる楽しさの最大値をを知ってしまったからだろうか?


俺はそんな自分勝手で自己中心的な理由で森田さんに会うことにした。


彼女と別れた寂しさを、元カノで埋める。2ヶ月ほどしか経っていないのに。


最低だとは思う。


しかし、俺はこの誘惑に打ち勝つことができなかった。



だからだろうか、俺に罰が当たったのは・・・


神谷かみや 舞風優まふゆと再会したのは・・・






「店長お先失礼します。」


時刻は18時半を10分ほど回ったところだ。約束の時間は19時なのでまだ十分に余裕がある。


今日の食事では森田さんとその友達が来るらしい。初対面の人がいると話しにくいと思いながらも、断ると森田さんに邪なことを考えられていると思われそうだったので、承諾した。


「お疲れ様ー。」


俺はバックルームに入り、荷物をまとめる。


ここから集合場所の駅までは5分ほどで着く。森田さんは仕事は18時終わりといっていたので、待たせているかもしれない。


付き合っていたいた頃は、彼女が先に着いているということはなかった気がする。いつも待っていた記憶がある。


そういえば、メッセージの返信はだいぶ早くなった気がする。彼女にも変化があるのかもしれない。


そんなことを考えながら店を出て、駅まで歩く。


(今日何を話そうとか考えていなかったな・・・まあ、いいか・・・)


俺は上手く話せるだろうか?


駅に着いた。森田さんを探す。


「こっち、こっちだよ、寺沢君・・・」


俺は呼ばれた方を振り向く。


以前よりだいぶ大人っぽい森田さんとその隣にセミロングの髪の女性がいた。


「ごめん、遅くなって。」


俺は2人に近づく。


森田さんの友人が驚いた顔をしている。


「紹介するね。私の友人の神谷かみや 舞風優まふゆ。今日はよろしくね。」


俺は頭がフリーズした。


「うん・・・」


答えながらも俺は頭の中でなんで神谷さんがここにということしか考えていなかった。


神谷さんは髪が伸びていて、だいぶ印象が変わっていた。まったく気付かなかった。


「はじめまして。神谷 舞風優です。よろしくお願いします。」


(え・・・)


その答えは予想していなかった。


だったら、俺も・・・


「はじめまして。寺沢 蓮です。今日はお願いします。」


こう言うしかないじゃないか・・・


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