築いてきたもの② 舞風優視点
「そっか・・・」
私はもっと早く八瑠佳に言うべきだったんだ。傷つけあってもいいんだ。
「そうだよ。まあ、時間はかかるかもしれないけど・・・」
「・・・・・」
「子供のころって悪いと思ったらすぐに謝れたよね。それも心から。」
「そうだね。確かに。」
「でもさ、少しずつ色んな経験をして、プライドなんてものも出てくる。わかっているけど、素直になれなくなるよね。」
「・・・・・」
ああ・・・その通りだ。
「前さ、舞風優が自分は不誠実って言ってたよね。」
「うん。」
「私は誠実ってさ一つの決まった形はないと思う。その人に適した誠実があると思う。」
「そっか。」
「その親友に対しては、話さないことではなくて、話すことが誠実なんじゃないかな?」
「そうだね。」
「だから今は素直になって、謝ることを続けるしかないかなぁ・・・といっても舞風優は素直に謝っていたか・・・」
「いや、まだ本当の意味で素直にはなれていないと思う。私電話する・・・!」
「今?」
いま伝えなくちゃ・・・
私は八瑠佳に電話をする。
ツー・・・
そもそも繋がらなかった。
「あれ、着信拒否さてているみたい・・・」
「・・・・・それはどうしようもないね・・・」
「でも、私諦めない。」
「その意気だよ。それに人の怒りってずっと続くわけではないよ。ずっと怒り続けるってすごくエネルギー使うし、しんどいから。」
「ありがとう。千愛希。私、大切なことに気づいたよ。」
「良かった。」
「おかげで前向になれた。」
「良かった、良かった。」
「話したらすっきりした。お腹すいてきちゃった。」
「私もお腹すいたー。」
私たちは楽しく会話をして過ごした。
・・・・・
本当に千愛希には敵わない。お世話になりっぱなしだ。
いつか恩を返せたらと思う。
彼女が悩んだら、相談に乗ってあげたいと思う。
彼女には色々恋愛相談をしてしまったし、今後彼女に好きな人ができたら心から応援したい。
彼女は今好きな人はいるのだろうか?
元カレがまだ気になっているっぽいけど・・・
たとえ彼女がどんな恋をしようと私は味方でいる。
私にそうしてくれたように。




