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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
ウソをつくということ
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電話①     八瑠佳視点

私は蓮君に別れを告げて喫茶店から出た。


未練がないと言えばウソになる。いや、未練がありすぎる。


彼のことは本当に好きだった。


本当に好きになったからこそ、私は彼にホンモノを求めた。求めてしまった。


ホンモノを求めなかった方が良かったのかな?


今でも疑問が残る。


しかし、立ち止まるわけにはいかない。


私は彼と別れるということを選んだのだから。


気分は重かったがなんとか歩き出した。







私は家に帰った。


何も考えたくなくて、ベットに倒れこんだ。


彼との思い出が蘇る。


クリスマス、誕生日、バレンタインなど本当に楽しかった。


私が憧れていた恋愛はすることができた。


(私がそれで満足したら良かったのに・・・)


人間とはなんて欲深い生物なんだろうか。


欲しいものが手に入ったらそれ以上を求めてしまう。


きっと私はこの選択をしたことを後悔してしまうだろう。


そんなことわかりきってたのに・・・


わかっていても、後悔するとわかっていてでも私は、ホンモノを欲しがった。




・・・・・



「ん・・・」


時計を確認すると、時刻は6時半だった。


「寝すぎた・・・あれ・・・」


頬が濡れていることに気づく。


「私、泣いていたんだ・・・」


私は洗面所に向かう。


「ひっどい顔・・・」


顔を洗う。鏡を確認すると、私の顔はまだひどい顔をしていた。


私は冷凍うどんで軽く食事をすまして、お風呂に入った。


2か月前であれば、彼とメッセージのやり取りをしたり、電話をしたりしていた。


今後はすることはないだろう。


私の日常から彼の存在が消えていく。


きっと、それが当たり前になっていくのだろう。


これが人との関係が切れるということなのか。


心に穴がぽっかり空いた気がする。




♪~~~




スマホが着信を知らせる。


誰からだろう。


あるはずのない可能性を考えてしまう。


ありえないのに期待してしまう。


私は恐る恐るスマホを確認する。


「え・・・」





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