後輩① 八瑠佳視点
「去年の売り上げはこれで、この仕入れ量。次のページに天気予報やイベントを記入してあるから参考にして、発注する。」
「はい。」
私は店長から食品の発注の方法と量の決め方を聞いていた。
「ひとまず2週間分の発注量確認出してみて。確認するから。」
「わかりました。」
私は副店長の話を受けることに決めた。誰でもない自分のために。
そうなると覚えることがたくさんあった。大変だが、やりがいがある。
「八瑠佳頑張ってね。」
「はい。」
私は業務に集中する。
・・・・・・・
「店長、発注量決めたので確認してもらっていいですか?」
「うん。ちょっと待ってね。」
店長は私の発注量を確認する。
「おおよそはいいと思うよ。アドバイスするなら、調味料も一緒に発注してもいいんじゃない?」
「あ・・・確かにそうですね。」
「はじめてにしては上手だと思うよ。これであれば、しばらく発注任せてみようかな?」
「わかりました。頑張ります。」
「先週に比べて、だいぶ前向きになったね?彼氏に励ましてもらった?」
「いえ、栞ちゃんに励ましてもらいました。」
「なるほどね。栞は八瑠佳が店長になるなら、一緒に行きたいって言ってたね。」
「店長にも励ましてもらいました。」
「私は言い出しっぺだしね。とにかく副店長の話受けてくれて嬉しいよ。頑張って副店長!」
「はい。」
◇
「ふー、今日も疲れた・・・」
副店長になってから、毎日忙しい。
あれから、彼と会っていない。彼と一週間会わなかったのは、初めてだ。
電話もメッセージのやり取りもしていない。
私たちはどうなってしまうのか。
私は彼とどうなりたいのか。
わからない。誰にも相談できない。
「あ・・・牛乳買い忘れた。コンビニに買いに行こう。」
私は再び、外に出る。
・・・・・
私はコンビニに入り、牛乳を探す。
若い女性とすれ違う。
「あの、すみません。寺沢蓮さんの彼女さんですよね?」
「え・・・」
「私モンタ中央店で勤務している山下 菜都美です。寺沢さんの後輩です。」
「ご丁寧にありがとうございます。私、河瀬 八瑠佳です。」
私がモンタに行った時に会った時に出会ったかもしれない。
でも、一体何の要件だろうか?




