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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
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相談     舞風優視点

「本当それ?寺沢さんがあそこで働いているって?」


電話で八瑠佳は舞風優に聞く。


「私も驚いた。今までに何回か行ったことあるし、もしかしたら会っていたかも・・・」


「偶然ってあるもんだね・・・」


「八瑠佳さ、寺沢さんにお礼言いたいって言ってたよね。行けば?」


「えぇ・・・。確かに言ったけど・・・」


舞風優は違和感を感じた。八瑠佳は男性と話すのは苦手ではないことは知っている。お礼はきっちりするほうだと思っていたので、今回も行くと即答すると思っていた。


「ねぇ、舞風優ちょっと相談してもいい?」


「え・・・なに?」


「実はさ、寺沢さんに助けてもらってから、ずっと寺沢さんのことが離れなくて・・・」


「マジ?」


「うん、2週間ずっと・・・これってもしかして私、寺沢さんのこと好きになってる?」


「・・・」


正直驚いた。大学生の頃から八瑠佳はモテていたが、実際に付き合ったということはなかったはず。イマイチ恋するって気持ちがわからないと言っていたはず・・・その八瑠佳がねぇ・・・


「八瑠佳さ、昔恋する気持ちがわからないって言ってたよね。多分それが恋をするってことなんじゃない?」


「・・・これが恋するってことかー。舞風優に聞きたいことがあるんだけど、大学の頃彼氏とどういうきっかけで付き合ったの?」


「えぇ・・・」


確かに、舞風優は大学の時彼氏がいた。期間は1年もなかったと思う。


「ゼミが同じで、結構話すようになって、ゼミの調査で告白されて付き合い始めたって感じ。というかこれじゃ、参考にならないでしょ。」


「聞いといてごめん・・・。」


「八瑠佳はやっぱり寺沢さんと恋人になりたいの?」


「・・・うん。」


「いきなり告白はさすがにどうかと思うし、まずは友達になるところから始めなきゃね。まだあんまり寺沢さんのこともあんまり知らないし。ひとまず連絡先交換するところから始めないとね」


「そうだね。急ぎすぎるのは良くないよね。連絡先ってどう交換すればいいのかな?」


「それは自分で考えなよ・・・」


「えー。頼れるのは舞風優しかいないんだよ・・・。助けてよー。」


「・・・はぁわかったよ・・・」


やっぱり私は八瑠佳に甘いと思う。


「ありがとう舞風優ー。」


「とりあえず仕事中に聞くのは良くないよね。仕事終わりに突撃するとか?」


「えー。どうだろ?がっつきすぎな気がする。あんまりそういう印象持たれたくないし・・・」



「じゃあ、それでいこう。」


「うん。相談に乗ってくれてありがとう。本当に助かったよ。」


「でも動くのは八瑠佳だよ。がんばってね。」


「わかってる。がんばるよ。じゃあ、水曜日はお願いします。」


結局、色々相談した結果、連絡先を書いた紙を渡すという案に決まった。私も付いていくことになったけど・・・


はたして、上手くいくだろうか?


寺沢さん、彼のことはまだあまりわかっていない。話した感じは好青年という印象を受けた。だが中身はどうだろう?


なんというか優等生すぎる気はする。良いところだけを見せているそんな感じもする。


私が付き合うわけじゃないのに何でこんなこなこと気にしてるんだろ・・・



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