ネックレス① 舞風優視点
私は、料理をする音で目が覚めた。
ゆっくりと意識が覚醒していく。
そうだ。昨日は千愛希の家に泊まったんだった。
キッチンの方を見ると千愛希が朝ご飯を作ってくれていた。
「おはよう。」
「おはよー。よく眠れた?」
「うん、ぐっすり。」
「ちょうど目玉焼きできるし、朝ご飯たべよう。顔洗ってきたら?」
「そうする・・・」
私は洗面所に向かう。
誰かが朝ご飯を用意してくれているって最高だなーなんて呑気なことを考えながら、顔を洗った。
リビングに戻ってくると朝食が並べられていた。
「千愛希と結婚したい・・・」
「えっ・・・もー褒めすぎ。冷めないうちに食べよ。」
「うん。」
私たちは座る。
「「いただきます。」」
・・・・・
「美味しかったー。」
「ありがとう。お粗末様です。コーヒーいる?」
「お願いします。」
本当に千愛希は気が利く。女性としては勝てる気がしない。
私はテレビを付けようとリモコンを探す。
「あれ?」
写真などを置いていたところにネックレスが飾られていた。今まで見たことがない。千愛希にしては、色が少し派手な気がする。
「はい。コーヒー。」
千愛希は私がネックレスを見ているのに気づいた。
「これ前来た時あったっけ?」
「一昨日に飾ったんだ。」
「もらったの?」
「・・・なんでそう思うの?」
少し間を開けて千愛希が答える。
「千愛希にしては色が派手だなって思って。」
「当たり。」
「誰に?男?」
「聞きたい?」
千愛希は笑う。
そう言えば、千愛希の恋愛についてあまり聞いたことがない。ここ一年はいなさそうだけど・・・
よく考えると不自然である。これだけ美人で、気が利くのに彼氏がいないのは謎だ。
「うん。聞きたい。」
「舞風優になら、いっかな。そのネックレスは男性からいただきました。ただし、4年半ほど前だけど。」
「大学生の時?」
「そうだよ。元カレからね・・・」
「へぇー。なんで今更?」
「うん・・・それはね・・・」




