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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
ウソをつくということ
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不安①     八瑠佳視点

「ありがとうございましたー」


これでランチタイムのピークが終わりそうだ。


私の働いている喫茶店「モコ」は1年前より、忙しくなった。SNSだけではなくテレビの取材が来るようになったことも影響してきてるのだろう。


今日も取材が来ることになっている。


「店長ここのスペースで取材しますか?」


「そうだね。準備お願い。多分もうすぐ来るから。」


「はい。」


私は取材に向けて準備をしていた。


「店長、取材の方来られましたー。」


「はーい。」


店長は入り口に向かう。


「八瑠佳、店のことお願いね。」


「わかりました。」


どうやら取材が始まるらしい。




・・・・・




1時間ほど過ぎただろうか。取材に来ていた人たちが帰っていく。


「店長、お疲れ様です。」


「やっぱり取材は疲れるねー。」


「でも、最初に比べたら慣れたって感じはしますよ。」


「そりゃあね・・・それを言うのなら、八瑠佳や栞の方が慣れるの早くなかった?」


実は私も取材を受けたことがある。


「そうですか?今だ緊張しちゃいますよ。」


「そうなんだ。全然見えなかった。今日は仕事終わりにミーティングするのは忘れていない?」」


「もちろんです。」


ミーティングをすることはあまりなかったので、何を話すのは全く分からなかった。






・・・・・



「じゃあミーティングを始めます。あまり今までミーティングってしてこなかったけど、今後もできたらと思っています。


店長はいつもより硬く話し始める。


「ここ1年間でうちの店は取材の効果やSNSの影響もあって、だいぶ売り上げを伸ばしてきました。そこで・・・」


全員の注目が店長に集まる。


「モコの2号店をオープンを考えていきたいと思っています!」


「おお!」


「へぇ・・・」


皆の反応は様々だ。


「場所も何も決めていないから、オープンするのは2年後ぐらいにできたらと考えています。まず、店長やりたい人いる?」



全員が黙る。


年齢的に言えば、今の副店長だろうか。


「ちなみに副店長は結婚して、やめること決まっているから無理だよ。」


「えぇー辞めちゃうんですか?」


栞が聞く。


「ごめんね。」


「す、すみません。なんかいつものノリで突っ込んじゃいました・・・」


「そういうわけで、ひとまず副店長を決めたい。副店長として経験を積んでもらっていずれは新店の店長もやってもらいたいと思っている。私は八瑠佳ならできると思っているんだが・・・どう?」


「え・・・」


突然の指名に驚く。


「そうだよ。八瑠佳はまだうちが忙しくない時から、働いているし仕事ぶりからしても、皆も納得だろう。」


「・・・・すみません。すぐに返事はできないです。新店の店長も将来的にやるってことですよね?」


「まあ、そうなるね・・・そうだろうね。じっくり考えて。」


「はい・・・。」


「話は変わるけど、新店はどこがいいと思う?」


店長は話しだす。私は自分がどうするかを考えてしまい、あまり会話が入ってこなかった。




・・・・・



「じゃあ、今日はこれで終わり。お疲れ様。」


「「「「「お疲れ様でした。」」」」」



皆がぞろぞろと席を立つ中、私は立てなかった。

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