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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
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再会     蓮視点

イベントの下見から、2週間が経った。下見の成果もあって、イベントは成功と言って良かった。


そろそろ閉店まであと2時間ほど、そろそろ仕事終わりの客が増えてくる時間である。


「早く終わらせないと」


現在蓮はイベントの報告書を書いていた。


「寺沢さーん。ちょっと聞きたいんですけどー。」


そう呼ぶのは、1年後輩の山下やました 菜都美なつみだった。


「了解。今行きます。」


そう言い、机から立ち上がる。


「何を聞きたいの?」


「前に教えてもらった、売り上げデータの出し方なんですけど、こっからさらに細かく品目別にデータをだしたいんですけど。」


「ああ、これはね・・・」


蓮は操作方法を教える。


「なるほど、こうするんですねー。」


早速、菜都美もやってみる。


「やっぱ寺沢さんはすごいなぁ・・・」


そうつぶやく。


「山下さんもあと一年したらできるようになっていると思うし、そうなってないと困るなぁ・・・僕もいつまでこの店にいるかわかんないし・・・」


「それは困ります!」


「いや・・・そんなこと言われても・・・決めるのは会社だし。」


蓮が入社して、名古屋中央店に配属されもう二年になる。同期でもすでに半分ほどが異動している。


「ですよねー・・・」


そんなことを話していると、新しい客が入店した。


「「いらしゃいませ」」


ショートカットのスーツの女性だった。おそらく仕事終わりの女性だろう。


「あれ、もしかして寺沢さんですか?」


「・・・。え・・・」


蓮は困惑した。しかし、すぐに思い出す。


「あっ・・神谷さん?」


イベントの下見で出会った女性であった。



「申し訳ないです。スーツ着ていると全然雰囲気違っていて・・・」


「いえ。でも納得できました。アウトドアショップの店員だったんですね。」


「確かに話してませんでしたね。」


「考えていたらわかったかもしれないです。だって寺沢さん全身ここの服だったから・・・」


「よく見てますね。今日は買い物ですか?」


「冷やかしにきただけです。」


「そうなんですね。ゆっくりしていってください。」


蓮は軽く頭を下げ、その場を去ろうとする


「あの・・・」


舞風優が呼び止める。


「八瑠佳にも寺沢さんがここで働いていること教えていいですか?」


「・・・ええ。いいですよ。」


少し考えて、蓮は答える。


「ありがとうございます。」


こうして二人は別れた。



「知り合いですか?もしかして彼女さんですか?」


菜都美がニヤニヤしながら聞いてくる。


「違うよ。前に山で会っただけ。彼女はいないよ。」


答えてから蓮は後悔する。言わなくていいことを言ってしまった。


「ふーん。そうなんですねー。」


菜都美は答えを聞いて行ってしまった。


「なんで聞いたんだよ・・・」


もしかしたらまた二人と会うことができるかもしれない。蓮は期待してしまう。


「会ってどうしたいんだか・・・仕事に戻ろう。」


まだまだ、仕事は残っている。

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