表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
41/117

別れ④     舞風優視点

私は今日で名古屋から金沢に異動する。


仕事での引継ぎは終わったし、引っ越しも荷物は全部業者に預けた。


職場の人には送別会もしてもらったし、少ないが名古屋の友人とも別れも終わった。


名古屋での有名観光スポットもほとんど行ったし、名物料理も食べた。


名古屋での心残りは1つしかない・・・あいつのことだ・・・


住んでいたマンションの管理会社の人に鍵を返して、私は駅に向かう。


時刻は12時前だった。



・・・・・



私は自宅近くのよく行っていた喫茶店に入る。


いつもの席で、いつも頼んでいたコーヒーとパスタを注文する。


八瑠佳から、メッセージが来ている。


どうやら急なヘルプで来れなくなったみたいだ。正直良かった。


八瑠佳との送別会で八瑠佳に私の気持ちを感づかれてしまった気がする。


会ってもどんな顔をしていいかわからない。



「え・・・・」



八瑠佳のメッセージには続きがあった。どうやら、八瑠佳のかわりに寺沢さんがくるらしい。


「それの方が困るな・・・」


そう言いながらも、内心あいつに会えるのがうれしかった。


そろそろ、認めなければいけない。私はあいつのこと、寺沢蓮のことが好きだ。


理由は上手く説明できない。回数も3回しか会っていない。しかもその内1回は喋っていない。


「なんでだろうな・・・なんで好きになっちゃうかな・・・」


この気持ちは伝えてはいけない。


誰も幸せにならない。絶対に。


だから、私はこの想いを秘密にしたままにしていなければ、いけない。


正直、辛かった。誰にも話せなかったし、吐き出すこともできなかった。


それも今日で終わる。きっと金沢に異動したら、いつの間にか忘れてしまうだろう。


時間が解決してくれるはずだ。


「そろそろ、行こう・・・」


私は喫茶店をでて、駅に向かう。時刻は13時15分だった。


「天気、悪いな・・・」


まるで私の心のようだった。


私は傘を引っ越し業者に渡してしまったことを思い出した。


天気が悪くならないことを祈りつつ、歩きはじめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ