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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
32/117

気になっていたこと①     八瑠佳視点

「おじゃましまーす。」


「どうぞ。狭い部屋だけど・・・」


私は今日寺沢さんの家に来ている。お互い明日仕事もあるので、家でゆっくりしようということになった。


「あれ・・・前に見せてもらった写真のポスターないの?しまっちゃった?」


「さすがにね・・・見たいの?」


「いや、寺沢さんも私のこと意識してくれてるんだなぁって。」


「当たり前だよ。彼女なんだし。


「・・・・もお・・・」


私は照れてしまう。彼は急に恥ずかしいことを言うから困る。


「今日映画借りてきたからみよ!」


「何借りてきたの?」


「じゃん!」


私は昨日借りてきた恋愛映画を見せる。


「CM見たことある。」


「私も見ようと思っていたんだけど、いつの間にか公開が終わっていたんだよね・・・」


「あるあるだね。飲み物はコーヒーでいい?」


「うん。」


彼はお湯を沸かしにいく。その間に私は部屋を見渡す。オタクグッズはほとんど見当たらなかった。片付けたのだろう。きれいに整理されている。


「映画借りていい?」


「・・・どうぞ。」


私は映画を渡す。


ちょうどお湯も沸いたようだ。


「私何か手伝おうか?じゃあ、コーヒーの準備お願いしていい?」


「わかった。」


私は彼が用意してくれたカップにお湯を注いで持っていく。


ちょうど映画の準備が終わったところのようだ。


「はい、コーヒー。」


「ありがとう。じゃあ、見ようか。」


「うん。」



・・・・・・・・



映画のエンドロールが流れる。


「良かった・・・」


「うん、想像以上に良かった。」


寺沢さんは立ち上がり、空になったカップを持っていく。


「今日の昼ご飯どうする?出前でも頼む?」


「もし良かったら私作ろうか?」


「冷蔵庫あんまり、食材ないけど・・・」


「見せてもらっていい?」


冷蔵庫の中は、寺沢さんが言うように食材が少なかった。


「チャーハンぐらいなら作れそうかな?」


「料理するの?」


「ほどほどにね・・・作っていい?」


「お願いします。めっちゃ嬉しい。」


喜んでもらえて、すごくうれしかった。


「ちょっと待ってて。すぐにできるから。」


「後ろで見てていい?」


「えー、恥ずかしいよー。」


そんなことを言いながら、チャーハンを作る。


・・・・・



「どうぞー」


「いただきます。」


寺沢さんは私の作ったチャーハンを食べる。


「どう?」


「美味しい・・・美味しいよ。」


「良かったー。人に作るなんて初めてだから、めちゃくちゃ緊張した。」




・・・・




2人はチャーハンを食べ終わり、一息つく。


「食後のコーヒー飲む?」


「うん。お願いします。」


寺沢さんは空になった皿を持っていく。


「はい、お待たせ。」


「ありがとう。」


寺沢さんは私の正面に座る。


「本当に美味しかったよ。ありがとう。」


「喜んでもらえたのなら、よかった。」


「今日のチャーハンのお礼に何かしてあげたいんだけど、河瀬さんはなんかしてほしいことある?」


「うーん・・・。急に言われてもなぁ・・・」


「別に今日でなくてもいいし。」


「・・・・・一つずっと聞きたかったことがあるんだけどいい?もしかしたらあんまり聞かれたくないことかもしれないけど・・・。」



私は真剣な表情で彼に向き合う。彼もこちらの様子を察して真剣な表情になる。



「いいよ。」



私は深呼吸して寺沢さんに質問する。



「寺沢さんって以前お付き合いしていた女性はいますか?」


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