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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
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本当の気持ち③     蓮視点

「河瀬さん・・・?」


河瀬さんについていく形でやってきたのは、いわゆるラブホと言われるところだった。


「じゃあ、入りましょうか・・・」


2人はラブホ内に入る。河瀬さんも緊張しているように見えた。


「空いている部屋が光っているんですか・・・これ?」


モニターをみると空室が多かった。


「今更ですが、やめません?俺は部屋に入るんで、河瀬さんは帰ってもらっても・・・」


「私のせいで寺沢さんが濡れてしまったのに帰るわけにはいきません。明日仕事休みなので、時間も気にしないでください。それに・・・」


河瀬さんは口ごもる。


「くしゅん!」


蓮はくしゃみをする。


「早く、入りましょ。」


河瀬さんは点灯している部屋のボタンを押す。



・・・・・


(結局河瀬さんと部屋に入ってしまった・・・)


「へえー、ラブホテルってこうなってるんだー」


河瀬さんは物珍しそうに部屋を見渡している。


「こんなことしてる場合ではないですね。早く、シャワー浴びてください。ほらほら。」


河瀬さんに押される形で浴室に入る。


「一人で入れますって・・・」


「そりゃそうですね・・・すみません。」


蓮は浴室に一人になった。


「河瀬さんにも終電あるだろうし、さっさと浴びよう。」


・・・・・


蓮はさっとシャワーを浴びて、着替える。


乾燥器を途中で止めて、服を出す。


「完全に乾いていないけど、いいか・・・」


蓮は完全に乾いていない服に着替える。


「河瀬さんお待たせしました。」


蓮は八瑠佳に声をかけるが、返事はない。


「河瀬さん・・・?」


河瀬さんはベッドの上でスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。


「河瀬さん、河瀬さんっ」


呼びかけても起きる気配はない。


蓮は身体を揺らそうと手を伸ばす。


が、その手は八瑠佳の体をつかむことはなく、止まった。


(俺がふれていいのか?)


河瀬さんは善意でここまで、一緒に来てくれた。裏切るわけにはいかない。


(明日、休みって言ってたし早めに起こしたらいいか。)


蓮は八瑠佳に掛け布団をかけ、電気を消す。


(俺も寝よう・・・明日仕事休みで良かった。)


ソファでは寝心地が悪かったが、疲れていた蓮はすぐに眠ってしまった。

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