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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
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本当の気持ち①     蓮視点

河瀬さんにメッセージを送って一日が経過していた。返信はない。


「当然か・・・自分からもう会わないって言って、会いたいっていうのは虫が良すぎるよな。」


舞風優と会って、蓮は八瑠佳にメッセージを送っていた。



河瀬さんに話があります。時間を作っていただくことはできますか?



たったそれだけだった。既読は付いたが、返信はない。


新たにメッセージを送って、蓮は目的の場所に向かった。


蓮に迷いはなかった。どうしても河瀬さんに伝えたい。自分自身にケリをつけるために。蓮が変わるために。


これは自己満足でしかない。




蓮がやってきたのは、以前八瑠佳と一緒にきた水族館の近くにある公園だった。河瀬さんに別れを告げたところだ。


時刻は午前10時だ。蓮はベンチに腰掛けた


「さて、待ちますか。」


今日は無駄足になるかもしれない。河瀬さんを傷つけた罰としては軽いぐらいだ。


・・・・・















時刻は13時を回った。蓮は持ってきたおにぎりを食べる。


さきほど、メッセージを確認すると今朝送ったメッセージには既読はついていなかった。


・・・・・












時刻は16時になった。蓮は少し歩いたりするも、座っていたベンチからは遠く離れなかった。


もしかしたら今日は来ないかもしれない。



・・・・・

















時刻は18時になった。待ち人はまだ訪れない。


今が冬でなくて良かったと思う。間違いなく風邪を引いてしまうだろう。


もうすぐ日が沈む。



・・・・・
















時刻は20時になろうかというところだった。日は完全に沈み、少し寒くなってきた。


ポツポツ・・・・・


「雨か・・・今日は天気予報で一日中晴って言ってたのにな・・・」


蓮は傘を持っていなかった。しかし、蓮は動こうとしなかった。


自分の電車がなくなるまでは待つと蓮は今朝決めていた。


雨は好きではない。どうもテンションが下がる。でも、山下さんは雨も嫌いではないって言っていたな。


雨が好きになれば、前向きになれて、人生が楽しくなりそうだ。


俺もいつか雨が好きと堂々と言えるようになれるのだろうか。


雨に降られるながらそんなことを考えていた。20分が過ぎただろうか。




そんな時だった。


蓮は濡れなくなった。


誰かが蓮に傘を差したのだった。


蓮はゆっくり振り返る。



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