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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
言えない本音
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前夜     八瑠佳視点

告白すると決めて1週間たった。明日がいよいよ当日だ。


「ふーーー・・・」


湯船につかりながら、八瑠佳は明日のことを考える。


告白には少し早いような気がするが、八瑠佳は今の友達という関係から、恋人という特別な関係に進めたかった。


「私って欲張りだよね・・・」


寺沢さんとは毎日メッセージ交換しているし、水族館に誘った時もかなり乗り気だった。脈はあると信じたい。




彼は優しい。誰にでも。


会話でもわかるし、一緒にいることでより彼の優しさを感じる。


私はそんな優しいところを好きになった。誰にでも優しくしてほしいが、より自分を特別に扱って欲しいと思うようになった。


「私って意外と独占欲強かったんだ」


初めて気づく。寺沢さんと出会ってから自分にこんな一面があったんだと思うことが何回もあった。


私は今「本気の恋」をしている。堂々とそう言える。少女マンガや小説で憧れていた「恋」にやっと出会えたのだ。


「よーし、明日に備えて早めに寝るぞ――。」


八瑠佳は湯船から出た。





「明日の服良し。カバンの中身も良し。プランも確認した。あとは・・・」


八瑠佳は栞に言われたことを思い出す。


「下着も勝負下着を履いていってくださいね。そういうことになるかもしれないですし。」


クローゼットから自分なりの勝負下着を用意する。明日の朝シャワーを浴びて着替える予定だ。



♪~~


スマホを確認すると舞風優からメッセージがきていた。



明日はがんばれ!



舞風優らしい一文だった。



ありがと。頑張る!



と返信をし、八瑠佳はベットに入った。



「明日はいい日になりますように・・・」



そうつぶやき八瑠佳は電気を消した。



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