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ホンモノノスキ  作者: リンゴ
ウソの中のホンモノ
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初めての彼女①     蓮視点

神谷さんと居酒屋で飲んだ次の日、俺は森田さんからの水族館の誘いの返事をしていた。



返事が遅くなって、ごめんなさい。


そして、この前は森田さんを不快な思いにさせてしまって悪いと思っています。


水族館の誘いありがとうございます。ぜひ行きたいです。



「ふーー」


時間をかけて俺は返事をした。


神谷さんがけじめをつけたように俺もけじめをつけないといけない。

答えは決まった。


俺は森田さんのことを思う。


俺と彼女の出会いは・・・大学3年生の冬だったな・・・






当時、俺は彼女がめちゃくちゃ欲しかった。

大学でサークルに入るも上手くなじめない。学部の友達もいない。

とにかく一人だった。


中学時代に仲が良いと思っていた友達が実は無理して友人をしていたと知って以降、友人を作るのが怖くなった。俺のことをまったく見ていなかったのだ。仲の良いと思っていた3人の友人は3人が良かったのだ。俺は異分子だったのだ。俺は無理やり入っていただけ。

そんなことがあり俺は知り合いと呼べる人はいても、友人と呼べる人は一人もいなかった。


友人はどうしても複数人と会うことが多くなる。だが、恋人だったらどうだ?恋人であれば1対1になることがほとんどのはず。


1対1であれば、俺のことを見てくれるのでは?わかってくれるのでは?


そう思っても、友人すらできない俺に恋人はできなかった。2年以上があっという間にあってしまった。きっかけが絶望的になかった。


そんな時、小学校の同窓会があり、きっかけが欲しかった俺はもちろん参加した。

そこで、俺は森田さんに再会した。


森田さんとは小学校と高校の同級生だった。席が近くて、色々話しているうちに、俺がアルバイトをしているショッピングモールの中でアルバイトをしていることがわかった。


森田さんは美人だったし、何よりきっかけが作れた。俺は絶対に森田さんと付き合いたいと思った。


この時の俺は森田さんにしっかり恋心を抱いていただろうか?

どちらかといえば、恋人に憧れてたと思う。


憧れと恋心を勘違いしてたのかもしれない。


俺は食事に誘ったり、デートに誘ったりした。

毎日必死にメッセージを送った。


一緒に出かけたり、メッセージの返信があると俺は手ごたえを感じた。

このころには俺は完全に森田さんのことを好きになっていた。


同窓会で再会してから約1ヶ月後俺は彼女に告白した。

水族館近くの夜景が見える場所だった。


彼女の返事はオッケーだった。


俺は舞い上がった。

やっと俺を見てもらえる。


そう思っていた。


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