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悪魔との旅路 6

 女性がそう答えてのを確認し、わたしたちは元々の旅に戻ろうとした。そこでふと思い出し、女性に一つ質問をした。


「あなたって、教会に所属してるんだよね。だったら、今からわたしが言うものが何処にあるか知ってるのかな?」


そう言うとわたしは三つの物名を女性に教えた。すると、予想通りその三つともを知っておりさらには何処にあるかまでも知っているとのこと。しかし女性はただ・・・と続けた。


「いま言われたもの全てが最近盗み出されてしまったそうなんです。」


「盗まれた!?」


女性が言ったのは驚くべきことだった。それもこの三つだけではなく他の場所にあるものも同じ時期に盗み出されたそうだ。だが、他のものはすぐに元の場所に帰ってきておりわたしが挙げた三つだけが未だに戻ってきていないとのこと。


「なるほどね・・・犯人は未だに捕まっていない訳か。」


「はい。・・・でもどうしてこれらのことを?」


「少し気になっただけ。それじゃあね。」


わたしはそう言うとリアルを抱える。六枚の翼を使い空を飛んで神殿をあとにした。それからわたしはティリア達がいる場所に向かって飛んだ。わたしたちが目指していた三つの物は全てが神の力を吸収する能力を持っており、もしその中にわたしやティリアでも分からない力がそこに混じっていればそこからたどっていけると考えていたからだ。しかし、その手がかりがない今ティリア達が探しているのを手伝った方が見つかるのではないかと考え向かっている。


「俺が行ってもよかったのか?一様悪魔だぞ、俺。」


抱きかかえられながらリアルがそう言った。


「大丈夫だって。今はわたしと契約してるわけだし、今回みたいに協力者が多い方がいい場合は喜ばれると思うよ。」


雲の中に突っ込み、そのまま進んで行く。そして視界が開けたところで白い大地が現れそこに降り立つ。今回は雲に入る前に一瞬だけ力を解放したのでそれに気がついた天使が数人待っていた。


「今回はどのような要件でしょうか?」


「ティリアのところに。少し話したいことがある。」


「了解いたしました。」


そう言って天使について飛んでいく。すると、見えてきたのは大きな城だった。その門を飛び越し、城の中に入る。


「神の間にいると思われるのでそこに行ってください。ではわたしたちは門番に戻ります。」


天使達はそこで頭を下げて帰って行った。わたしはリアルを連れて教えられた神の間に向かった。場所は分かっているので、真っ直ぐそこに向かい扉を開いた。そこには頭の周りに五角形の半透明の物体を五つ浮かべ目を閉じている。


「チニリエルがああなった原因ってやっぱり師匠ですか?」


ティリアは目を閉じたままそう聞いてきた。


「まぁそうだね。元々チニィが創造にわたしから与えられる全ての痛覚が全部快楽に変わるような肉体を作ってもらう予定だったんだけど、その事を創造から聞いてねならいっそのこと思いっきりやろうって判断してね。だからわたしから受けた痛覚が快楽に変えられるときその快楽が何倍にもなるようにやっちゃえってお願いしたの。」


わたしがそう言うとティアナは目をつぶったまま息を吐いた。


「はぁー、まぁ別にわたしとしては師匠の身になにもなければ気にしないけどさ。それにメイドさんがいれば特に問題ないでしょう。それで?何か分かりましたか?」


「ええ、少し・・・いえかなり面倒くさいことになりましたね。」


そう言うとわたしはティアナに女性から聞いたわたしたちが下界で探るために欠かせない物が同じ時期に盗み出されていたことを話した。その同じ時期に盗み出したと言うことは犯人は集団で行動しているのではというわたしの予想を話しておいた。


「なるほど・・・わたしたちも気がついていないところを見ると隠すのがうまいようですね。」


「ええ、でもこれではっきりした。盗み出した奴らが何者かは分からないけど、神の力を隠せるだけの技術がある。そいつらにわたしたちが知らない神が捕まってると考えるのが普通かな。」


「そうですね。」


そう言うとティリアが目を開けた。それに伴い頭の周りに浮かんでいた五角形が消える。


「よかったの?終わっちゃっても。」


「ええ。龍にもいったん捜索を打ち切ると言っておいたので戻ってくるかと。」


龍には龍の目線から見て明らかに力が少ない神を挙げてもらっているらしい。そこで挙げられた神からティリアがさらに力の弱い神を選別。その神と連絡を取るという方法で探していたらしい。力の弱いと言うことは生れたばかりと言うことで、生れたばかりの神は他の同じように生れたばかりの神に自然と寄っていく。そこで、力の弱い神を探していたのだろう。


「そっか。じゃあしばらくはわたしもこっちにいるから龍が来てからこれからのこと話そう。」


わたしがそう言うとティアナも頷いた。それからわたしはティリアのいる神の間から離れ、城の中にあるわたしの部屋に入った。リアルもいる場所がないからと言って付いてきている。


「ここに来た目的って何なんだ?なにかしら目的はあるんだろ?」


リアルは部屋に入ってすぐに聞いてきた。


「まぁね。こっちから探すって言う目的もあるけど、ここに来たのは見つかったときすぐに迎えるって言う利点からだね。」


わたしがそう言うとリアルは少し考えるような仕草をした。その姿は端から見ればとても綺麗な姿で、思わずわたしは考えるリアルの頬を触れていた。


「なっなんだよ。」


「いや?特に用はないよ。」


そういいながらすべすべの肌を撫でている。わたしのいきなりの行動にあたまが追いついていないようで、完全に固まってしまっている。


「やっぱり綺麗な肌だよねー。柔らかくて、ふわふわしてる。」


両手で包むようにリアルの両頬を触る。顔を近づけるとリアルは真っ赤になって目をそらしている。


「ふふ、悪魔がそんなになっていいのかな?」


「うるせぇ。」


ここまでいい反応をするとさらにからかいたくなるのがわたしの性格。ということでさらに顔を近づけ、リアルの頬をペロッと舐める。するとリアルは身体をビクッとさせてわたしから距離を取る。


「なんだよ!何してぇんだよ!」


真っ赤になりながら舐められた頬を抑えながら叫ぶ。


「かわいい反応するからじゃん。そういう反応がわたし、一番好きなんだから。知ってるでしょ?」


そう言うとわたしはリアルに一瞬で近づき、抱き寄せる。身体の肉付きは完全の女のそれ。一様まだ男の部分は残しているがわたしの身体に触れる部位は女だ。しかし、その残された部位が主張を始めている。


「ほらほら、わたしの身体に興奮するなんて。どうする?」


そういったところで扉が叩かれティリアが部屋に入ってきた。


「お待たせしました。始めますか。師匠も遊んでないで行きますよ。」


わたしがリアルを抱えている状態を見ても全く気にした様子はなく、いつも通りのティリアがそう言った。その言葉にわたしはリアルを離してティリアに付いていく。


「おまえ、後で覚えてろよ。」


恨みがたっぷり籠もったその言葉に笑いながら隣に来たリアルと一緒にティリアの後ろを歩いている。すると後ろを向いたティリアがリアルに向かっていった。


「一様言っておきますが、師匠はあなたのこと大切には思ってるんですよ?その表現方法が師匠らしいと言うだけで。それにあの光景を見れば誰も邪魔しようとは思いませんしね。」


先ほどの神の間ではなく、城の中庭に移動した。そこには龍がわたしたちを見下ろすような形で待っている。


「来たな。話は聞いている。どうするんだ?」


「それを話しに来たんでしょ?だけど、今回盗まれた物を見つけるのにわたしは力になれないの。勿論リアルもね。」


何故わたしが出来ないのかというと、神の力を探し出すことは出来るのだが世界各地にある神の力からある特定の力を探し出すというのが出来ないのだ。それをしてしまうと時空神としての範疇から超えてしまうからだ。今でもかなり危ない線を行っているというのにさすがにこれ以上はできない。


「だから、二人は捜すのに集中して。見つけたらわたしとリアルで動くから。」


「分かりました。」


ティリアたちはそう言って頷いた。龍のほうも承知したといって頷いている。それからわたしたちはティリア達とこれからの行動を話し始めた。

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