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枕の下に 希望の上に(6)

水割りの日

いつもと変わらず

日が昇る

カレンダーが

リセットされただけの話

新しい1ページ

捲り取って

一つ増えた数字だけを

確認する




水割りの氷

カチンと鳴る

騒ぎ終わった午前四時

自分の部屋で

ゆっくり飲む

最初の一杯

味が通る喉

もう少し飲めるかな

己のリズムで整える

時間を均す時間

くだらないテレビを見て

くだらない事を考えた

くだらない始まりは

頗る僕らしい




秒針に

あれだけ注目する日

年に一回

時計との

真剣フェイスtoフェイス

「あ」の字を

日本で一番使う日

年に一回

葉書との

真心ハートtoハート

始まるとするのか

初まるとするのか

どちらでも構わない

自分で決めた事で

ストップウォッチを

スタートさせる

止める日を楽しみにして




三杯目の氷が浮かぶ

氷の溶け具合

目の前がチラチラする

肴は少量で丁度良いのだが

ポケットの煙草は

二本しか無い

コンビニまで歩いて

帰ってくるなら

他の物も

買いたくなってしまうから

決めた事のみにしようと

三箇日までは考える




無駄遣いと

あの時間に落ちた

誰かの下心

結局は

どちらも同じか

過ぎ去った事は

面倒になる前に

アルバムから剥ぎ取る

「知らない知らない気づかない」

魔法の合言葉は

適材適所で使えば

魔法の言葉になる




秒針に

あれだけ注目する日

年に一回

時計との

真剣フェイスtoフェイス

「あ」の字を

日本で一番使う日

年に一回

葉書との

真心ハートtoハート

開始とするのか

一つの停止とするのか

どちらでも構わない

自分で決めた事で

ラインを引く

送るだけじゃないからか

鮪の佃煮と大根の味噌漬け

円柱に入ったスナック菓子

あと三杯飲んで

酩酊してみよう

わからない日があってもいいから

そんな状態で

日が昇るのを見たいから


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