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0:創世の遺伝子

ClimbCrimeが更新滞ってるのに新作作ってしまう自分の愚かさ加減にうんざりする今日この頃。

そんな感じですがまずはプロローグを。

 生命は進化する。時代と共に、形を変える環境に適応するために。そしてそれは、人間も同様だった。

 2020年、この世界にある三つ子が生まれ落ちた。その三人は三人とも、変わった力を持っていた。

 一人は風を操った。

 一人は類いまれなる知性を持っていた。

 一人は幼くして既にあらゆる言語を理解していた。

 彼らは超能力者として称えられ、或いは神として崇められた。

 そして、彼らを筆頭として、超能力を持つ子供が次々に生まれるようになった。彼らの能力がある遺伝子に起因する事が判明すると、彼らは進化した人類──『新人類』として、世界中の注目の的となった。

 ──だが。

 力を持った者がその力に(おご)るように。

 彼らは大人へと成長するにつれ、自らの力を過信し、力を持たぬ周囲を見下すようになった。

 『新人類』達は着実にその数を増やし、周囲の人々──後に『旧人類』と呼ばれる者達は、彼等の存在、そして能力を危険視するようになった。

 そして、2058年。ついにその時(・・・)が訪れた。

 世界で初めて能力を手にした()は、その力と名声を武器に世界の覇権を手にし、『新人類』による国家を樹立し、世界を支配すると宣言した。

 当然『旧人類』達はこれに反発。『新人類』国家と『旧人類』国家による戦争が勃発した。

 勢力の小さい『新人類』が敗北するかに見えたが、『新人類』達はそれを能力による圧倒的戦闘力でカバーし、逆に『旧人類』国家を敗北へと追いやった。

 生命のピラミッドの頂点が、入れ替わった瞬間だった。

 斯くして世界の覇権を手にした『新人類』は新国家『イグドラシル』を樹立、『旧人類』達を隷属させる事でその勢力を拡大していった。

 『旧人類』達は行き場を失い、大人しく『新人類』達に従うか、地下へと逃げるしか無かった。

 そして、2063年。

 新たなる英雄譚が紡がれようとしていた。

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