ストーリー訂正中。こちらは続きではありません
こんにちわ皆さんツナ缶です!
ほんとにお待たせいたしました!(待ってる人なんているのかよ……)
「学校ごと異世界に飛ばされたそうです」3話目に突入いたしましたw
はっきり言って三日坊主でやめると思いましたが、続けることができました!
ぶっちゃけ一時的にめんどくさくてやめようかと思ってましたw
今後ともしっかりと続けていきたいと思います!
殴られたところがまだ痛み、良太は殴られた頬をさすりながらこの空虚の廊下を講師のバスリーと歩いていた。
「いやいや~、さっきは殴って悪かったよ、講師としての癖でね。しつこい奴は昔から嫌いで殴って黙らしちゃうんだよね~」
突然かけられた声音は、先ほど良太を殴ったときに聞いた冷たい口調ではなくいつも通りの気楽な口調に戻っていた。
「そうですか。別に大丈夫です」
あんな態度をされてしまった上に、これから自分の講師になる人物には前のように気楽に喋れず、敬語口調になってしまう。
それから沈黙が続きしばらく歩いていると、バズリーはとある大きな扉の前で止まった。
「ここが式典の会場だ。たぶんちょうど今、魔印の儀式を始めるところだと思う」
「まいんのぎしき……?」
「ああ、簡単に説明すればこれから戦場へ立ってもらう君たちに必要不可欠な『能力』を得る儀式だね」
良太は言ってることがあまり理解できず視線でバズリーに補足を要求するがそれを一瞥だけして無視し、扉を開けた。
扉の中へ入ると大広間になっており、東京ドーム何個分とか言えるくらいの広さで、ここも言わずもがな中世ヨーロッパ風の雰囲気を醸し出していてる。
あまりの屋敷の雰囲気に圧倒され良太は唖然と眺めまわしてしまう。
それを横からバズリーが指で小突き、「姿勢をただしてくれ」と視線だけで伝えてきたのでとりあえず背筋をピンと伸ばして姿勢を正した。
「最後の異世界からの使者を連れてまいりました」
大きな声ではないのだが声量は落ちることなく一番前にいたローブを身にまとった老人まで声が届き、その老人は報告を受けうなずくと良太を整列させるよう指示をした。
「よし、君はあの最後尾のところに並んでくれ、じゃあ僕はいくよ」
バズリーはそう言い、すぐに自分のいるべき場所に戻った。
最後尾のところへ行き列に並ぼうとしたらあることに気付く。
ずらりときれいに並ぶ集団の正体は青島学園の生徒さらには教師陣だったのだ。
良太はやっとのことで会えたので、一気に気持ちが高揚し隣にいた生徒に話しかけてみた。
「お前らいつからここに連れてこられたんだ?」
「……」
「お前らもあの異世界人二人に連れてこられたのか?」
「……」
「今から何が起ころうとしてんだ?」
「……」
「学校にいた女のほうの異世界人おっぱいでかくなかったか?」
「…………………………………」
返事がないただの屍のようだ。
話をかけても応答なし、まるで自分のことが見えないような感じだ。
そういえば少し気がかりなことがある。
この青島学園は特に偏差値も高くなくやんちゃ者は特に多い、全校朝会になれば中々整列せず整列したと思ったらまだ騒いでるやつが多い。
のにかかわらず今回に関してあまりにも静かすぎる、いったい何があったのか。
「まず一人目前へ」
突如挙げられた大きな声がし、その方向をみると青島学園の男子生徒が祭壇の前に立っていた。
祭壇には握りこぶしくらいの紫色に光る奇妙な石があり、その石の横には先ほどのローブをまとった老人がいる。
男子生徒は深く深呼吸してから祭壇にある紫色の石の前へ一歩踏み、石を覆うように触れた。
その瞬間奇妙な光は強さを増し、男性生徒は紫の光に包まれた。
「いまこの少年に能力が芽生えた。能力の詳細はこの後の軍分けされた各軍の講師が説明する。次前へ」
案外、儀式といっても一人一人に時間をかけるわけでもなさそうだ。だがあまりにも端的過ぎるし、自分が得た能力の詳細がすぐわからないのは少しばかりもどかしい気がするが……。
そして魔印の儀式は順調に進み、いよいよ良太の番近づく。
良太は自分の番が徐々に近づくたび、自分はいったいどんな能力を得られるかの好奇心と、これから戦場へ立つ現実味が濃くなる不安感が強くなる。
それとほんの少し、この場の雰囲気に奇妙な違和感も芽生え始めた。
「最後の少年よ前へ」
いよいよ良太の順番が回ってくる。
「俺の番か……」
良太は大きく深呼吸して祭壇へ向かった。
だが良太は祭壇の前ではなくローブを着た老人の前で止まり、まっすぐな目で老人を見つめ口を開いた。
「青島学園の全員に何をした」
「……」
「ならもっと詳しく聞こうか。こいつらさっきから馬鹿みたいに静かなんだ、いつもはこういう場でも静かになる奴らじゃないのにな。さらにはいきなり異世界へ飛ばされ能力を授けようだなんてなんてあまりにもファンタジックな状況でもこいつら困惑のこの字も見れないぜ?」
良太は先ほど違和感を祭壇までの向かう途中で質問という形であらわすことができた。
その理由として、祭壇まで向かう途中に生徒たちのほうを一瞥したのだが、だれも良太のほうは見ずに、まるで騎士団の如く少しのズレもなく綺麗に整列し、ずっと祭壇のほうを向いているのだ。
以前一度自分は県内の作文コンクールに受賞されたことがあり全校朝会の時にみんなの前で賞状を渡されたことがあるのだが、その時生徒たちは指笛を吹いたりだとか、大きな拍手を、したりだのオリンピックの開催国が決まったかのような盛り上がりで、教師陣が「静かにしろ」となだめてたものだ。
だが今の青島学園の列を乱さず静かに整列して、心なしかもうこの世界に浸透しているように見える。
「……君はみっちりと教育する必要があるな、今は口を慎め。早く儀式を終わらしてくれないか?」
「なっ……」
質問を簡単に受け流され、少し抗議の姿勢を見せようとしたが、近くの騎士が銀色にぎらつかせた剣を片手に「これ以上しゃべるなと」威圧だけで伝えてきたので、仕方なく引き下がった。
「くっ、何なら能力を得たらすぐに問いただしてやるからな……」
誰にも聞こえないくらいの声で宣言し、石に手を添える。
「……」
この場の全員が静寂を保ち、良太の儀式を見届ける。
だが、石に触れしばらくたっても反応は見られない。
「なんで光らないんだ……?」
良太は困惑に満ちた表情で何度も石に触れるがやはり反応がない。
それを静かに見ていた老人が急に大きく嘆息し、確信めいた表情で口を開いた。
「なるほど、君は能力を授かる価値がない人間だったのか。悪いが我が王国に無能は人間には騎士になる資格はないんだ。これをもってこの者を処分とする」
老人からいきなり告げられた言葉は、あまりにも残酷で無情な言葉だった。
「処分」つまりは死に関することだろう。
良太は目の前が真っ暗になり、膝を床についたままただ茫然とするしかなかった。
あ~誰か、読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで読んで……ヨンデ……