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用語解説その5

 クジ引き (転売)

 クジ引きとは、冒険者ギルドが冒険者から買い取った訳ありのアイテムや、魔導師協会が実験で作ったマジックアイテムの失敗作、それらをごっちゃまぜにしてランダムに売る、要は連中の在庫処分だ。

 基本的にはゴミだらけだが、ここでしか手に入らない有用アイテムもいくつかエサとして存在し、特に一等にはボスカード等の超レアアイテムが掲げられている。

 三日間、

 月に一度、

 魔導師協会と冒険者ギルドが共催している。

 一回三万ルピで三つ貰える。


 内容は九割ハズレだが、それでも一発逆転をかけて引く者はいる。

 そして一度引いた者は、次こそは……次こそは……と泥沼にはまり、金がなくなると手に入れたレアアイテムを売ってまたクジを引くのである。



 袋に入る物の量 (転売)

 袋は持ち主の魔力量に依存するため、魔力の低いレディアではあまり袋にアイテムを入れられない。

 逆に魔力量の多いミリィなら物は沢山入るのだ。



 ティロス廃街での効率的な狩りの仕方 (カードエンチャント)

 ゼフ「……今の、ブラックゼロか?」

 セルベリエ「あぁ」

 ゼフ「それにしては、詠唱がやたら早くなかったか? ブラックゼロはかなりの詠唱の長い魔導のハズだが……」

 セルベリエ「詠唱を短縮するカードで固めているんだ。ティロス廃街のような少数の強敵、更に厄介な遠距離攻撃を持つ魔物には、詠唱をカットした大魔導で一確していくのが効率的なのさ。ブラックゼロは本来、四小節からなる魔導で四秒近い詠唱時間があるが、詠唱短縮のカードで固めた私ならば一小節、0.8秒で唱える事が出来る。減った魔力は回復薬を飲めばいいだけの話だからな」

 ゼフ「成程、確かに……」


 ちなみに、これにエンチャントスペル、クイックを重ねることで、ほぼ無念唱、無詠唱でブラックゼロを撃つことが出来る。



 天魔祭と号奪戦 (浴衣)

 年に一度、北の大陸にある首都では天魔祭という祭りが開かれる。

 天魔祭とは五天魔が一人ずつ毎年持ち回りで開く祭りで、祭りの最後にはメインイベントとして五天魔の一人と選ばれた挑戦者の称号を奪い合う戦い、号奪戦が行われる。

 大抵は挑戦者の敗北に終わるが、極稀に勝つ者もあらわれ、ゼフもそれに勝ってフレイムオブフレイムの称号を手に入れた。

 それ以外にも弟子に譲ったり、ゼフのように才能ある若者に譲らされたりもするが、基本的には号奪戦によって天魔の交代は行われるのだ。

 ↓号奪戦

 搭の外は冒険者や研究肌の魔導師たちが、入場チケットを買う為に既にそこそこの列を成していた。

 チケットは百万ルピとかなり高額だが、それでも五天魔の戦いを見れるので支払う価値はある。

 また、参加する場合も百万ルピ払う必要がある。


 参加したものはまず、補佐官と戦い、合格する必要がある。

 ただ、合格する人はあまり多くない。

 そうやって予選をやっている間、何人か出た合格者たちは、補佐官からプレートを受けとり、塔の内部へと足を踏み入れていく。

 これからこのメンバーでトーナメントを行い、優勝した者が号奪戦を行うのだ。

 そして勝ち残った者が、夜に五天魔と戦うというハードスケジュール。

 号奪戦自体、元々過去の五天魔の誰かがノリで始めたもので、その結果こんな適当なスケジュールのイベントになってしまったのだ。


 現在は高い参加費とチケット代金で参加者を絞って管理しているが、あと十年もすればある程度余裕のあるスケジュールになり、もっといい環境で行われるようになるらしい。



 浴衣 (浴衣)

 厚めの布で作られた異国の服、浴衣というものである。

 前世の祭りで流行っていたものだが、今の首都にはまだこの服は流通していない。

 レディアにこのアイデアをゼフが渡し、作ってもらったようだ。

 どういうものかは、

 言わなくてもわかるな、( ̄- ̄)



 アイスクリン (天魔祭、前編)

 動物の乳と砂糖と卵を氷でかき混ぜてつくられる菓子。

 要はソフトクリームのこと。



 エルフ (天魔祭、中編)

 自然を好み、それを焼く炎を嫌う特性をもち、それゆえ魔導の才能は極端である。

 耳長で、額には青い宝石のような球体がついているのはエルフ族特有のもの。

 エルフ族は森に引きこもり、人間と交流するのは禁じられている。 (例外あり)


 額の水晶で年齢を測定できる。

 エルフは少年少女の見た目しかいないため、外見から年齢を判断するのはほぼ不可能。

 額の水晶は白から黄色、緑を経て青色に変わる。



 花火 (天魔祭、後編)

 こちらの世界の花火は、魔導等を利用して作っているようだ。

 前世でゼフが首都に来た頃は丁度祭りの最中で、夜空を大きな火の華が舞っていたものである。

 興味を引かれたゼフは、その時花火を調べ、その仕組みに感嘆したらしい。

 その時の記憶から、花火を作ったようだ。

 フラワーボムはその仕組みによく似ており、バラバラに分解して組み合わせ、花火を作った。


 ゼフ「もちろんレディアやアードライの協力を得て、であるが。」



 五天魔のすごさ (号奪戦、中編)

 五天魔クラスまでに魔導を極めた者は、相手の魔力の流れを読み、そこから何の魔導を使うか、大体どこを狙うかが分かる。

 イエラはこれに加え、固有魔導の効果により、異常とも言える先読み能力を持っている。

 ゼフもまた、元緋の五天魔だったので、緋系統の魔導であれば、いつ発動するか読むことができる。



 対人戦闘のセオリー (号奪戦、後編)

 装備で特定の攻撃への耐性を得るのは確かに有効だが、対人戦闘に長けた者であれば対応策はある程度持っている。

 故に完全耐性を得るよりも、火力や身体能力の向上を持つカードを組み込み、フラットな装備で揃えた方が合理的なのだ。



 五天魔の規則その① (五天魔の戦い)

 ゼフがフレイムオブフレイムの称号を得た頃、五天魔同士の戦いは禁じられていた。

 以前、五天魔同士が腕試しに戦ったところ、ヒートアップして殺し合いにまで発展しかかった事が原因らしい。

 ゼフ「これを教えてくれた奴に、内密を条件に勝負を挑んだが、笑って断られてしまった。」


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