表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

第一話 事故

 あたしの住んでる所は山に囲まれた、田舎町。家の周りは田んぼぐらいしか無くて、夏はカエルの大合唱が夜中にまで聞こえて来るほど。それでもって、小学校は30分以上かかるような所だし、中学もチャリで30分かかった。でも、高校だけは近くてチャリで15分の所にある。地元の高校ぐらいしかあたしには行くとこなかったし、友達のほとんどがそこだからあたしにはナイスな学校だ。

 それでも、一学年だいたい九クラスから十クラスはある。田舎でも人はそこそこいるんだなぁとつくづく感じる。駅も近いし市内に行くのは簡単だ、多少時間はかかるけど。ここはのんびりとした町だった。町の人皆が、穏やかなわけじゃないけどあたしには住みやすいところだ。山も川も何もかもが身近にあって、あたしは虫も恐くないし動物は大好きだ。田舎くさいってあたしは見られるのかもしれないけど、住んでるとこが田舎なんだからしょうがない。あたしはここが誇りなんだから。

 6ヶ月前にあたしは彼に出会って、一目惚れした。それから三ヶ月後にあたしと彼はつき合うようになった。奇跡のようだった。人と人の気持ちが重なり合うコトの素晴らしさを自ら感じて、あたしは有頂天になった。彼は、とりあえず爽やかな人で、これといって目立つようなコトはないのに、あたしは惹かれてしまった。友達から見ても、どう見てもカッコイイとは言えないし、冴えないとまで言われた。でも、逆にそれが嬉しくなった。あたしには、ライバルがいないってコトに。

 彼のことは一緒にいればいるほど好きになった。ベタベタするような関係じゃなかったけどあたし達は、好き合ってた。

 でも、事件は起きた。あれさえなかったら、あたしの人生は薔薇色だった。


 それはあたしと彼が、車道の側を歩いてるときだった。車なんてほとんど来ないのに、そのときに限って車はやって来た。そして並んで歩くあたし達に気づかず、ぶつかって来た。

 夜だったから、あたし達の姿が見えなかったらしいが、あたしは無事だったのに彼は大怪我をしてしまった。3日間目が覚めないままだったけど、彼は目を覚ましてくれた。それがどれだけあたしを安心させたコトか、一言ではいい表せない。目が覚めるまで側にいたから、すぐに彼のそばに行ったけど彼の反応はあたしにはとても想像できるようなもんじゃなかった。


「・・・だれ?」


 記憶喪失。彼の頭の中では様々な事故が起こっていた。強く打ち付けたせいだと聞いたけど、あたしには信じられなかった。彼はあたしを忘れただけじゃなかった。 

今回は女の子が主役です。

切ない話というのは上手く書けないのですが、頑張ってかいて見ようとおもいます。

どうぞ、最後まで見ていってください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ