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友達作り~西城椎名の場合~2

今回も短いです・・・・・・次回は通常くらいに戻ります。

「九上院恋歌よ・・・・・・」

「何ですの?」

「これはあまりやってはいけないようなことなのではないのだろうか」

「平仮名ばかりで、よくわかりませんわ」

「だから、いくら何でも西城を尾行するのは、よくないんじゃないか?」

「何を言ってますの! 先ほども言いましたが、戦に勝つには敵の情報が必要。よって西城さんの情報を手に入れるために尾行するのは当たり前ですわ」

「・・・・・・いや、尾行は当たり前ではない気がするんだが」


 という訳で、現在俺たちは西城の尾行を行っている。

 ここは学校のすぐ近くにある商店街だ。お嬢様学校の付近だから、この周辺にあるお店はブランド店や高級料亭などばかりなのかと思いきや、以外と普通のお店ばかりなのだ。


 中には、お馴染みのダイペーやサンバなど、少し大きめのスーパーもある。

 しかし、それはどうでもいい・・・・・・驚いたのは、こじんまりとした商店街がすぐ近くにあるのだが、そこを楯の宮女子の生徒が多分に利用しているところだ。


 帰りがけによるにはもってこいの場所ではあるが、この商店街の店の多くは、手軽に食べられる、タイヤキや、たこ焼きなどと、お持ち帰りかつ食べ歩きできるような安価な商品ばかりが並んでいる。中には昔懐かしの駄菓子屋などまである。


 それらを楯の宮女子の生徒が利用しているのだ。偏見かも知れないが、あくまで彼女たちはお嬢様。こんな安ッちい店なんて見むきもしないものだと思っていたのだが、彼女達はこの商店街を楽しんでいるように見える。


 と、言うわけで恋歌に聞いてみたところ、


「それは私たち上流階級が庶民の暮らしに気軽に触れられるからですわ。下々の暮らしがどんなものか、どんなものを食べているのか、そういった興味を持っている人は決して少なくないの。

だからといって沢山の人がいる町のセンターまで出てしまうのは怖い・・・・・・まぁ前回のわたくしのように下賤な人間に絡まれてしまうかもしれないと言ったところですわね。ですがここなら学校からも近いですし、ここの商店街はわたくし達がよく利用していますし、お店の方々も声をかけてくださったり目を配ったりしていただけますから、万が一何かあったとき用の逃げ道が多いのですわ」


 と、ながなが説明してくれた。

 そもそもどうして尾行を始めることになったのかといえばそれは・・・・・・


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