陛下の女嫌い (元・拍手お礼会話文)
※拍手お礼だった、アナクとダミアンとエリック(ヴォルドの女嫌いに関する話)の会話文です
「父様。陛下は本当に女性がお嫌いなのですか?」
「嫌いどころのお話ではありませんよ」
「だな。あれは一種の病気だと思うぞ」
「公式の国外の客人ならば、節度ある対応をしてくれるのですけどね」
「自国の女と非公式の客人は、視界に入っただけで機嫌悪くなるしな」
「そんなにですか?」
「視界に入るってくらいなら機嫌が悪くなるだけでいいけどよ、触ったとなると…」
「剣の柄で打ち払って、その場に放置ですからね」
「夜這に来た姫はどうなったっけ?」
「斬首にならなかったのが奇跡でしたね。実家に謹慎ではなかったですか?」
「国外追放もなかったか?」
「ありましたね」
「……」
「ははっ、坊主は開いた口がふさがらねぇってよ」
「まだまだマシな方だとは思うのですが」
「坊主の世代じゃ知らねぇだろ」
「え?え?」
「一番ひどかったのは、陛下の唇を奪ったベリランシェの姫でしたね」
「問答無用で斬ったからな。死ななかったのが奇跡だろ?」
「手加減なされていたようですよ?」
「殺すつもりだったら死んでるって。でも相当危なかったって聞いたぜ?」
「我が国の医術は大陸一ですからね」
「傷跡残って、あの姫嫁の貰い手あったのかね?」
「2年前に嫁がれたと聞きましたよ?顔だけはよろしかったですから」
「くくっ…、あはははっ」
「わ、笑い事なんでしょうか…」
「エリック。もう少し神経を図太く持っていなければ、陛下の侍従はやってられませんよ」
「は、はい!」
「ぶくくくっ」
殺してないだけマシだと思え。
は、この会話の内容を後に聞いたヴォルド談
いつか他二作のように肉付けしたいけど、今少しこのままで…。