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おまけ (フィーリーシャ&マーノン)

とりあえず、ネタばれ嫌な人は回れ右願います

これは本編に出るまで知りたくなかった…!なんて後悔しそうな方

読んだ後の苦情は受け付けませんのでご注意を

ついでに短いです




「やはりな…」

「もう放っておくことが一番だと思うけど」

 ドレスを着ているということもすでに気にしていなさそうな蓮を窓の外から遠目で眺めているのは、フィーリーシャとマーノンだ。

「レーンは結婚とやらをすべきだ」

「もうすぐ子供だって産まれるから?」

「そろそろだと思うのだがなぁ」

 契約での絆だけでなく、蓮とヴォルドが好きあっているのは誰の目から見ても明らかだ。

 ただし、好きという定義にのみ当て嵌めて満足している二人が、恋人以上の関係には全くもってなれていないが。

「無事に生まれてくればいいけどねぇ」

 貰ったイヤーカフスをつけて、ヴォルドの下に駆ける蓮の腹は大きく膨らんでいる。

 卵ではなく、人の形で産まれてくるのだ。

 この世界では史上初の出来事だろう。

「レーンは小さいから心配だ…」

「そう、だね」

 卵を産むのとをは訳が違う。

 人の形をした赤ん坊を産む。

 そんなものは見たこともなければ聞いたこともない。

 人であろうと神であろうと、この世界には存在しえない知り得ることのない、未知の領域。

 あんなにも小さな体を持つ蓮が、子供など産めるものなのか。

 ヴォルドたち人間だけでなく、フィーリーシャたち神々ですら予見することは難しい。

「あ、リィ!マーノン!お茶にしよう?」

 部屋の中から手を振って声をかけてくる蓮の笑顔は、常よりも柔らかく愛らしい。

 それはきっと、窓から乗り出す蓮を危ないからと支えるヴォルドのせいだろう。

「人間はわかんないや」

 互いに微笑み合う甘やかな雰囲気は、人間たちでいう恋人らそのものなのに、当の二人は友人以上恋人未満の関係を崩さない。

「子供が生まれたら楽しみでもあるがな」

「どう変わるかは確かに」

「レーンは、幸せになれるだろうか」

 ヴォルドと茶会の菓子を選んでいる蓮の顔には笑顔が絶えない。

 このまま、蓮が幸せになれればいい。

「幸せに、するんだよ」

 あの笑顔を絶やさせないためにここにいるのだ。

 マーノンの真摯な言葉に、フィーリーシャは軽く瞬きをして、小さく口の端を緩めた。

「リィー!マーノーン!」

 再び呼ばれ、今行くよとマーノンが手を振った。

蓮は卵じゃなくて子供を産みます。

妊娠期間は若干長め…かな?

どうなんだろ、数えてないからわからない(爆

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