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自分の事だけは考えてる

2.監査の人達、時間と距離の計算ができない



先日、酷暑の中で自転車配達をさせられたというニュースが流れたんですが。監査とかで来る方が絶対に悪魔だろって思いますよ。


「60kg超えてます!」


法律を守るために、原付、電動付自転車は1度に30kgまで。110ccも60kgまでの制限。

1日辺り、配達地域にバラツキがあるし、その日の物量と重量なんて決められない(米とかダンベル来たら、どうすんだよ!)。平均で50~90kgぐらいなのだ。

そして確実に、今日の配達分の重量が60kgを越えてしまった方が現れる。午前30kgギリギリに調整しても、午後の重量は35kg。


残り5kgほど、どうすんの?

いくつか事例が起きたけど


「110ccの方が残りの配達をしてください!!」

「「えええっっ!?」」


110ccの方が、原付などが積めない分を積んで配達するように指示を出される。こっちも60kgの制限があるし、何より


「俺達も自分の配達地域があるっつーの!!」


他所の応援をするという事を機械的に言う場合においてもだ、


「いいから法律を守ってください!!」

「だったら、自分の配達地域をもっと配達しておくんだよ!!」

「なんで普段より配達ができてないんですか!!?」

「お前が60kgの制限を設けたからだろうが!!なんで言ってる本人が忘れてるんだよ!!」


……よく覚えて欲しいですね。法律を守ってくださいって。

110ccの方々も制限を喰らってる事を忘れて、頼み込んで来る始末です。自分の仕事が思っている以上に進んでいるのなら、別にいいんですけど。進ませてくれないのに、さらに仕事を押し付けてくるのはオカシイだろう。

で、この場合の60kgというのも、少し覚えていて欲しいです。


「じゃ、じゃあ。こっちが終わったら、すぐに追いかけます(お互いに面倒なんだけどな)」


原付の方はとりあえず、30kg分を積んで出発し、残り5kg分をあとでもらっていくパターン。仕事では連携プレイが大事であると分からせるけど


「あと5kgくらい余裕で詰めるんだけど……」


あとで積載について書くから、あまりに意味がなさすぎるって分かります。

班内に110ccの方がそれなりにいるのなら、いいんですが。場所と日にちによっては、そーでもない班だってある。


「どーして110ccの方がいないんだ!!」


自転車で配達される地域もある。……いや、そんなのどーでも良くて。残りの積載を110ccの方に任せる案にも欠点があって


「その人達、今日が休みと夜勤なんですよ!!日勤にいないんですよ!!」

「仕事を休むとは何事ですか!!社会人だというのを自覚してないんですか!!」

「彼は普通の非番ですよ!!(一人長期離脱で欠員があるのも関係するけど)」


普通に、休みの場合もあるんですよ……。いや、面白いなぁ。班で配達する物量が、法律上定められた重量を越えてしまうなんて。110ccの方がいれば良かったで済む話ですけど、電動付自転車ばかりだったんで。

その場合、……笑っちゃったんですが



「3往復しなさい!!」

「ええぇっ!?」


……いちお、3往復もしてたりするんです。ホントにそれは全世帯配布とか、馬鹿デカい荷物があったりとかです。なので


「こんなちょっと多いくらいの物量で3往復するんですか!?残り5kgほどですよ!」


普段通りの仕事なら終わる仕事量なのに、3往復して、法律を守れと言われるのはさすがにおかしいという顔である。当たり前だけど、


「往復は時間かかります!無理です!!距離を考えて欲しいです!」

「往復してでも法律を守りなさい!!」


クソワロタ


「私、定時に帰りたいんです!!子供にご飯を用意しなきゃいけないんです(子持ち女性)!」

「法律を守っていれば、お腹は空きません!!法律を守らない親だとすれば、子供はショックを受けますよ!教育ができてない親なんですね!!」

「ご飯を用意できない親の方が、子供はショックを受けますよ!!教育以前の問題でしょーが!!(ガチギレ)」


……電動付自転車を導入してからの傾向なんですが、子持ちの方が多いんですよね。小さいお子さんが家にいるから、早く帰りたい。そーいう方達は多いんですよ。日ごろから頑張ってる方々がいるんです。


そんなやり取りの後、住吉は山口部長に言いつける


「なんなんですか、あの人達は!」

「お前がなんなんだよ……家に帰りたい人はいくらでもいるんだよ。お前ももう家に帰れ、仕事も辞めろ、二度と顔を出すな」


前回でも書いたが、物量と積載量は異なる。運悪く、重たい荷物を引いてしまったら、簡単に30kgは超えてしまう。ホントに3往復してやった方もいるけど、いつもとってる休憩を削って、やってるから。どの口が法律を遵守するんだというのか。


「この件は山口部長!!あなたが配達地域をしっかりと見直す必要がありますよ!!原付、電動付自転車の方に合わせた配達地域を作るべきです!」


まだ分かってなかったのか、住吉……。

どの配達地域を選ぼうが、1つの荷物の重量は分からないし、全戸配布の荷物が来たら、一発で終わりなんだよ。まったく意味ないんだよ。電動付自転車は特になんですけれどね。


「本日のデータからですね!この地域とこの地域は、電動付自転車で可能な積載量でしたよ!」

「なんで1日計っただけで決めつけんだよ……」


はははは……って乾いた笑いですよ。正気か、テメェ?


「つまり、西砂流町3丁目+夢心地域の78区は、電動付自転車の方がやるべき地域だと分かりました!!こーいうエリアに配属させるようにですね!!」


自転車の方 = 局から近い地域であることが多いです。大体、500m以内くらいです。遠くても1kmくらいです。バイクとかと違って疲れますからね。なのに積載量の事を言い始めたら、


「その配達地域はここから2km以上先にあるとこだろーーが!!お前は距離ってもんを考えられねぇのか!?」


その日の重量が少なかったからって、電動付自転車の方が配達地域を2km先のところにされたら、たまったもんじゃないですよ。法律を守るのが大事だからといって、人の心を無くすのはいけないんです。


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