推し活

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。

注意事項2

なんでも許せる方向けです。

金を出すからには、生涯大切にしたいですよね。

推し活、と言えば推しのグッズを浴びる程買い込む事を言うが、彼奴は特段その様な事をしなかった。ショップに着いても適当に見て回るだけで、手に取ろうともしない。

今日もショップに来ても見て回るだけ。ただ目に焼き付けるだけ焼き付けて、その場を去る。

「買わないのか?」

「お友達の見てるだけでお腹いっぱい」

そうニヒルに笑って、その場を後にした。

推し活と言えば、推しのグッズを浴びる程買い込む事を言う。一時期、私もそんな時期があった。飾れない程のアクキー、ぬいぐるみ、缶バッジを買い込んで、ほくほく顔で持ち帰った。

でも……なんと言うか、虚しさが勝る様になった。買うだけ買って、使いもせず、机の中に仕舞われているあの子達が。埃を被るだけのグッズ達が。そう思うと、もっと可愛がってくれる人の元に買われた方が良いのではないかと思った。

今日も今日とて、お友達は一目見ただけで大量のグッズを籠に入れていく。

『欲しかったから』『買わない後悔はヤバい』でも後に続く言葉は『飾る場所も置く場所もない』。そう言われる度に、何とも言えない気持ちになった。

……人の買い方にケチを付ける訳では毛頭ない。けれども、無闇矢鱈に籠に入れるのは、私の流儀に反する。だから買わない。

「買わないの?」

「うん。今回は見送り」

本当に心が動いたら買う。行き着く先はきっと机の中。私以上に可愛がってくれる人は浴びる程いる。其れでも今日という思い出を見返す為に、生涯大切に保管したい。そう思った時に財布を開く。

「好きじゃないんだよね、軽々しく財布出すの。何時も買う一時まで凄い迷ってる。だから買い物は疲れる。本当にね……。こんなんだから経済回してないって言われるのかも」

「其れは皮肉か?」

「そうね。思い切り皮肉。散財する人達と一緒にしないで欲しい。買うのならば、生涯を掛けて後悔しない、売らないを条件に買う」

金を出すのならば、生涯を掛けて大切しろ。籠に入れるという一時の悦楽に金を出すな。其れが私である。

もうひとつ、この子が言わせたい台詞がありまして、

『あの子の趣味は散財だから』

別に買ったものに興味は無い。

籠に入れる、金を出すという行為が好きなだけ。

この強烈な皮肉を込めた台詞です。

余計なお世話を話します。

人の事棚に上げて話をします。

なんでも許せる方々、宜しくお願いします。

ヲタクの方々って、大量にグッズ買うじゃないですか。

でも部屋の中に無造作に置いて、手に取りもしないで、誇りを被せたままなのは、私の流儀に反するんですよ。

買った意味を考えるんです。

もっと欲しがって、大切にしてくれる人がいると思うと、何とも言えない気持ちになるんです。

アクキー鞄に付けて、推しに世界を見せて、ほくほく顔で街を散策するのが一番だと思ってますよ。

マイナー過ぎて、グッズがねぇので絶対に渡しませんが。

まぁ、私も大昔に買ったグッズを机の下に忍ばせているので、人の事は言えないんですが。

原作知らない癖に、何時か会えるから!! と言って買った大バカ野郎なんですが。

『買い上げて……すみません……』

だから食に走るのかも知れません。

とっとく事も無いですし、食らった時点で、金を出した理由になる。

気が楽なんですよ。とーっても。