プロローグ クラス最ブス
僕は非常に醜い。
容姿、77kgのデブ。
100円玉ハゲ。
そう、ブサイクだ。僕はブサイクだ。
心もだ。
僕の家族は皆んな美しい。成績だって優秀。両親は共に会社を運営しているし、兄弟姉妹達はアイドルのようだ。
まあ、兄弟姉妹達と同じ学校に行けた僕は頭まで悪くないのだが、今の授業についていくのに必死でアイツは余裕だ。
ひねくれそうだ。姉妹達のことなんか性欲の目で見てるんだぞ。
なのに両親は僕も家族として見てる。兄弟達はいじめられていた僕を助けてくれる。姉妹は僕に勉強を教えてくれる。
正直、重荷だ。やめてほしい。いっそ関わらないで。
僕のこれまでの人生で唯一無二の友達がいるんだ。授業に追いつかない僕を助けてくれる。
イケメンで、優しくて、クラスをまとめる人物だ。
妬んだ。
でも、醜いなりに頑張ったんだ!なのに、あいつらは僕を軽く跨いで行く。ふざけてる。
神がいるならば、僕は裁かれるべきだ。
人に恵まれたのに、僕本人はカスだ。
こんなことを毎日考えて寝る。
鬱になりそうだ。
『やあ、お前は変わりたいとは思わないか?』
もちろん思うさ。
僕に優しくしてくれる彼らと対等になりたい。
『チャンスをやる!お前の真の姿を解放してやろう!』
やめろよ。僕の真の姿なんて、見た目どうり醜いだけだ。
ん…?待って、あなたは誰だ?
『ンフフフフ…俺様はお前の味方だ。』
話を逸らすのはやめて。何者?
『質問の意図は知ってる。ンフフ…神だ。』
…まさか僕を裁きに?
『いいや?さっき言った通りだ。お前は変われる。』
どうやって、僕と会話している?やっぱ幻聴?
『幻聴じゃない!!で、お前はどうしたい?』
急に叫ばないで…もちろん変わりたい。
これまでも、そうやって頑張ってきたように。
『分かりきったことだが、そんなんじゃ変わらん』
そんなこと言わないでよ!
『だから!!!俺様が来た!』
あなたが神様だから?
『…制限に達した。翌朝手紙を送る。』
え?まだよく分からない………
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翌朝。美しい僕は知らない天上で目覚た。
ンフフフフ(^ω^)
(なにこいつ。きも…)