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#3 吸血鬼の城

今回は初戦闘(蹂躙)シーンです


ブックマークしてくれてる方がいらっしゃってとても嬉しく思います!

週三回を目標にしてますが投稿できる時はできるだけ多く投稿できるように頑張っていこうと思います!

 オシリスと別れた俺は部屋から出て廊下を歩いていた。何故かこの城の構造が頭に浮かんでくるので迷いはなかった。ほとんどの記憶は無かったが少しだけ残ってた記憶を探ってみると、俺は一度死んでいるらしい。何故かはわからないが死んだという事になっている。そして仲間が数人いたこと。そしてこの城は俺が建てたものであるという事だ。


 部屋から出た俺はこの城の広間に向かって歩いていた。仲間がいるならそこにいると思ったからだ。すれ違う者もいなければ埃もない、荒れた様子もない、物音もしない。この体は五感が生前よりも優れているはずなのに気配が感じられない…。そんな不安になる気持ちを押し殺しながら進んでいくと大きな扉が見えてきた。


 扉の前まで行くと中から話し声が聞こえてきた。どうやら誰かいるようで安心した。早速扉を開けて中に入ろうと扉に触れた時不穏な会話が聞こえた。


「おいおい!マジで広い城だな!こんだけ広いと宝を見つけるのも一苦労だ!」


背中に大きな剣を二本背負った筋骨隆々で身長が2メートルを超えてるであろう大男が騒いでいた。


「まだ突入してすぐじゃないか!そんなこと言ってる暇があるなら手足を動かしな!」


今度は茶髪のショートボブの髪型で、軽装備の武闘家と思わしき格好、身長は女性にしては高身長で170センチほどの筋肉質な体系の女性が偉そうに言葉を返していた。


(あのグループのボスかな?)


と思える人だ


「二人ともそんな大きな声で話さないでくださいよ…もし吸血鬼がいたらどうするんですか?いくらレベル40の私たちでも勝てるか怪しいんですよ!」


最後に気弱そうなぱっと見で魔法使いなんだろうなって格好の女の子が目に映った。野蛮そうな武闘家っぽい人と違って女の子っぽく見えるのは腰まである長い金髪と柔らかそうな肉付きの首や腕や足の一部分が見えているからだろうか。顔はローブを頭から被っているのでわからないがおそらく美人なんだろう。


さて、どうするか…自分の城に土足で踏み入れられるのは気が悪いがあの女の子はレベル40だと言っていた。ステータス的に問題ないと思うが自分はレベル5だ。万が一があってはせっかくの二度目の人生が初日で終わってしまう。それだは避けなければ!



そして迷った結果あの三人を捕まえることにした

扉を開け、強者風に堂々と歩いて近づいていく


「あら、私の城に何か探しものですか?見たところあなたたちは人間のようですが、死ぬつもりで?」


こちらから声をかけた。すると向こうも警戒して武器を構える


(声かけるまで気づかないって警戒心なさすぎだろ…この世界の人間はこんなのばっかなのか?)


等と思い悩みながら笑顔をそのままに近づいていく。


「お嬢さん、あんたはこの城の住人か?見たところ人間のガキだが俺の勘がお嬢さんが人間じゃねえって言ってるぜ」


大男が以外にも冷静に言葉を選んで威勢よく言葉を投げかけてきた


「人の質問に答えずに自分だけ答えを得ようなんて随分と傲慢なのね、おじさん。頑張って言葉を選んだみたいだけど残念。失格よ」


瞬間大男の首から上が消えていた。もちろん私が消した。どうやたかって?もちろん普通に近づいてねじ切ったの。それにこの男の血はマズそうだと私の本能が告げている。つまり、無礼で傲慢な不法侵入者にはご退場願った。人間を殺すことに抵抗がない当たり本当に人間以外になったんだなと思った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(side冒険者)

突然目の前にいた少女が消えて、顔に赤くてドロドロした何かが飛んできた。液体が飛んできた方に目を向けると悲鳴を上げてしまった。さっきまで彼は突然現れた少女に質問していた。距離も十分にあった。けれど、まったく反応できなかった。それはもう一人の人も同じようで、誰も反応できなかったのだ。


(嘘…何者なの?まさかこの城の主…いや、そんなはずはない…今までここに入ったという冒険者の噂はいくつかあった。だから今日の為に準備をしてきたのに…)


二人の冒険者は私が一人で行くのが怖かったから偶然同じタイミングで行くことになってたのでついででパーティーを組んだのだ。レベルも私と同じぐらい。前衛二人に後衛一人とバランスも良かった。それで今回は安全だと思ってたのに…


(まさか、このタイミングでこの城のどこかにある棺の中の吸血鬼が目覚めたというの?)


噂にあった男の高レベル冒険者数人でも開けれなかった棺の蓋。二年前の大戦の時に敗れた吸血鬼の姫が眠ってるって噂があった。まさか自分が来るタイミングで目覚めるなんて誰も思わなかった。ましてや二年前の話なんてただの伝説やおとぎ話みたいなものだ。実在する話なんて思う輩はいないだろう。


(どうしよう…私が死んだら弟が…今日いっぱい稼いでおいしいご飯を食べさせてあげるつもりだったのに…)


目の前の絶望に奥歯がかみ合わない。足も震えて座り込んでしまう


「はあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!よくもあたしの旦那を!」


「だめ……!」


「剣を向けるなら貴女もいらないよ」


二人は夫婦だったらしく突っ込んだもう一人の女性はあっけなく旦那と同じ運命をたどった


(こんなの勝てるわけない…アルト…ごめん……)


心の中で家にいる弟に別れを告げて何とか杖を少女に向ける


「貴方も同じ運命をたどりたいの?私はここに何か探し物があるの?って聞いただけよ」


目の前の少女が言葉を投げかけてくる。すぐに殺されないってことは話せば生き残れる可能性があると思った


「私たちはこのお城にあるかもしれない宝物を探しに来ました…先ほどの二人は今回偶然でパーティーを組んでました。なので何で宝を探してるかの明確な理由はあまりわかりませんが、おそらく稼ぎたいだけだったんだと思います。」


「へえ貴女は違うの?お宝を狙って来たんでしょ?だったら同じ理由で私の城に不法侵入してきたんじゃないの?」


どうやら話ができるそうだ。それに少女はおそらく目覚めたばかり。すでに目覚めてたら入り口で殺されているはずだ。目が覚めたら自分の家に知らない人がいたら誰でも怒る。


(そうだ。私たちが悪いんだ。許してくれるかはわからないけどちゃんと謝らないと)


「違いません。私は家にいる弟においしいご飯を食べさせてあげようと思って、お金を稼ぐために来ました」


「そうなんだ。貴女の事情はどうでもいいのだけれど、正直に話してくれてありがとう。嘘ついて逃げようとか考えてたら殺しちゃうところだった」


笑顔でとんでもないことを言われたが生き残れるかもしれないと安心して心が少し楽になった


「素直に言ってくれたからお宝かわからないけどいろいろ分けてあげる」


「本当ですか!正直生きて帰れるだけで私としては嬉しいのですけど…」


「素直でいいね。今回のことで命の大切さがわかったんなら良かったじゃない。じゃあ、わたす前に自己紹介しましょ!私は花月。吸血鬼の真祖であり姫である」


「私はBランク冒険者のアミです。よろしくお願いします」


「よろしく!じゃあさっそく宝物庫に行きましょうか」


そう言って花月と名乗った吸血鬼の姫の後についていくのだった

『面白い』『気になる』って方はブックマークとレビュー評価の方よろしくお願いします


途中で冒険者サイドからの方が書きやすかったので視点変えることにしました

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[気になる点] 冒険者の少女が二年前の大戦といっていますが、万が抜けていませんか?
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