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#1 異世界転生

初めての作品です!

週1~3回更新を考えてます


今回は異世界転生するまでです

 俺は加藤(かとう) (たかし)。親が経営する工場で働いてる24歳の一般人だ。趣味はゲーム・アニメ・歌・ネット小説・麻雀だ。将来の後継ぎとして入社したが後継ぎなんて就活が楽になるだけで他に良いことなんて何もない。

 

 今日も朝早くから出勤して夕方に退勤して帰宅してご飯食べて風呂に入って寝るだけだ。いつも通りの何の変化もなく今日も一日が終わる。と、この時の俺はこの後のことなど知らずに寝ていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「………ん?」


ふと目が覚めるといつもの天井じゃなかった。いや、俺は身体を横に向けて寝ることが多いから真上を向いて目が覚めるのもおかしな感じなんがだ。少なくとも自分の部屋の天井じゃないのはおかしすぎだ。


「目が覚めましたね」


聞きなれない声が聞こえる。俺は母と二人暮らしだ。寝てた俺に声をかけるとしたら母親のはずだが母と違う声だった。


とりあえず声がした方に目を向けてみると夜のように真っ黒な黒髪と光が反射しそうなぐらい透き通った銀髪がちょうど半分で分かれていて、地面に届きそうなほど長い髪を後ろで三つ編みにして一つに束ねたヘアスタイルに、上半身に銀色のローブを纏い、下半身は夜空の星空ようなスカートをはいている16~18歳くらいに見える少女が見えた。


とりあえず立ち上がって少女の方を見ると透き通るような蒼眼が目に入った。恋愛経験のない俺が思わず見惚れてしまう美しさだ。


「あまり見つめられると照れてしまいますわ」


おっと、そんなに見つめてしまっていたのか。


「すまない、あまりにきれいな方だったんでつい見惚れてしまってたようだ。ところであなたは何者だ?」


誤魔化そうとも思ったが相手はどう見ても未知の生物。もし噓がばれて気を悪くされたら何が起こるか想像がつかないので正直に言うことにした。ま、恥ずかしいことを言った事には変わりないのですぐに話を変えることにしたのだが


「あまりそういうことを簡単に女性に言わない方がいいですよ!」


と、怒られてしまった。それにしても怒った顔もかわいいって本当に思うことがあるんだな~って思っていると謎の少女は続きを放し始めた


「先ずは自己紹介から。私はオシリスといいます。一応冥府の神と言われていますね。そしてあなたがここにいるのはあなたが死んでしまったので私がここに呼びました」


と、オシリスと名乗る少女は俺が死んだと言う。ここは確かに日本、ましてや地球ではないことは何となく想像できる。目の前の少女も地球上には存在しないであろう生き物だとも思う。雰囲気や圧力(?)とでもいうのだろうか?なんとなくそう思えてしまうのだ。しかし、そうなったら問題は俺がなぜ死んだのか?という事になるのだが思い当たる節がない。俺は健康体で、確かに仕事で疲れはあったかもしれないが過労死するほどでもない。では何故だ?


「ふむ。俺が死んだのはいいとしてなぜ死んだんだ?思い当たる節がないのだが?」


思い出せそうにもないので女神に聞いてみることにした


「死んだのはいいって…すごく落ち着いてますね……。まあいいでしょう。あなたが死んだのは震災で逃げ遅れた人を助けるために燃えてる建物に入って行って、小さな女の子を助けたあなたは不運にも閉じ込められて家屋の下敷きになってしまったのです。あ、あなたが助けた女の子はちゃんと助かりましたよ」


「あ~。今思い出した。そうか、あの子は助かったのか…。でも俺が助からなかったから心に傷を負わせたかな?」


「その辺は大丈夫です。確かに悲しんでましたがあなたの母親も助けた女の子もあなたの分も生きようと前を向いて生きていますよ」


女神の言葉を聞いて俺は安心した。俺は悔いはない、しかし残された人には悔いが残るかもしれない。それだけが向こうへの心残りだった。


「それならよかった。ところで、俺は何でここに連れてこられたんだ?」


安心したので先に進めるために女神に質問することにする。


「それは貴方にもう一度生を与えようと思ったからです。現世は試練と聞いたことはありませんか?」


「ありますよ。母が時々言ってました」


「実は試練ではなく選別なのです。死の淵に面した時、人は自分を庇うものです。寿命で亡くなるならまだしも。まだまだ生を堪能できる時に出来る人は多くいません。それができる人は心が清らかな方だけです。あの時、あなたは自分が助かることもできた。自己弁護する材料も多くあったはずです。それでもあなたは周りの制止を振り切って迷わずに女の子を助けに行った。私はたまたま通り掛かっただけでしたがあなたをこのまま死後の国へ行かせるのはもったいないと思ったのです。」


「なるほど。俺のあの行動はあなたのお眼鏡にかかったというわけですね。なら俺は第二の生を謳歌するために転生しましょう」


「そういう事です。これから行く世界は貴方が今までいた世界とは違いますが、きっと楽しく、そして正しく生きてくださると思います。異世界転生好きでしょ?」


「知られてましたかw。はい!大好きです!」


「では転生の前にテンプレと行きましょう!望みは何かありますか?」


「そうですね……ではせっかくなんで人間以外でお願いします」


「人間以外ですか…それは何でですか?」


「俺は今まで人間として24年間生きてきました。今度は違う生を歩んでいこうと思います。せっかくの二回目の生なんですから違う生き物の気持ちも味わいたいので!」


「わかりました。それにしても、目覚めた時より気が楽になったようでうれしいです。なので、最後はちゃんと名前で呼んでくださいね。では参ります!」


女神がそう言うと俺の身体が光に包まれる。最後に此処にきてから親切にしてくれた事と第二の生を与えてくれることに感謝を込めて別れを告げようと思った


「ありがとうオシリス!また見守っていてくれ!会えてうれしかった!」


「そう言ってもらえて嬉しいです!隆、がんばってくださいね!」


別れを聞き届けた瞬間意識が飛んだ

『面白い』『続きが気になる』って少しでも思ったらブックマークの方よろしくお願いします!


次回は異世界転生してからになります

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