第2話
さて現実を見ようか。
俺は今、病室にいるっぽい。
なんか熱が出て二日程入院してたらしい。
そこまでは覚えてる。
それってほぼ全部じゃね?
どーでもいいか。
「だいちゃん。大丈夫?」
いつの間にか誰か入ってきていたようだ。
「大地ー!しっかりしろッッッ‼」
「病院の中でしょうが」
「痛っ。叩くことはないだろー」
どうやら家族が入って来ていたみたいだ。
俺には母と姉、そして妹がいる。
姉は6歳年上、妹は2歳年下。
つまり1歳だ。めっちゃかわええ。
あ、そうそう自己紹介を忘れてたな。
俺は烏丸 大地。
母は優子、姉は凛、妹は那奈って名前らしい。
「これなら退院できますかね。」
!?
誰かと思ったら
女医さんと看護師の方でしたかー。
ってやばッッ。女医さんめっちゃ目が
血走ってるんやが…。
こちとらショタだぞ?えぇ?ショタコンか?
怖いからさー。顔は良いのに…。
看護師の方は男性だな。珍しいな。
何で珍しいのかっていえば
今世での世界について説明する必要があるんだが
この世界はね…男女比が1:30程らしいんすよ。
でね?理由が分からんがそれに伴って
男性よりも女性のほうが身長、筋力、性欲等が
高いらしい。逆に男性の方が低いらしい。
そんでもって法律なんかも前世とは違うみたい。
テレビで見たけど、理解できなかったよ。
チクショウ…。
それはさておき
俺さ、熱で3日くらい入院してたんだ。
正直暇しててさ。退院てきいて嬉しいんだけど
周りの人が凄い美人だからさ
退院したくないって自分もいるんだよな。
「なんならもう少し居ても良いですよ?」
貴女が神か、グッジョブ先生。
ゾクッッッ。
何だ?今背中に…。
「いい加減にしろや、小娘が。
さっきからうちの子にベタベタ触りやがって。挙句の果てに監禁だと?〇すぞ。」
こ、こわー、アレがうちの親とか。怒らせんとこ。
しかも話が飛躍してるし、誰も言ってないやろ。そんなん。
思い込み激しい系の人ですか?
「母さん、やめて。大地がビビってる。あと私も恥ずかしい。」
どうやら姉さんには良識が少しは残っていたらしい。
目がやばいんですが…。
「あらー?ごめんなさいね、だいちゃん。このゴミを廃棄してくるからね。」
やめたげてよー…。
どうにか助け船を出さないと…。
そうだッッ
「り、りんご食べたいなー。」
「凛」
「分かってる」
姉が病室から出て行った。
りんごを買いに行ったのだろう。
母もそれを追いかけるが、
その際、
「だいちゃんに変な事したら〇す。」
最早何も言うまい。