プロローグ的ななにか
TS ガールズラブは最高
文章力は最低
僕、村上蒼には1つ離れたお姉ちゃんがいる。名前は村上真帆。文武両道で、成績優秀。そして、校内で1、2位を争う位かわいくて、とてもモテている。
僕に関しては、お姉ちゃんとは真逆で、友達はほとんどいない。
喋ろうとするけど、緊張しまくって毎回失敗するのだ。いわゆるコミュ障というやつ。
オマケにこれでもかと言うくらいの無表情。
こんなんじゃ失敗するに決まっている。入学当初はみんな仲良くなろうと話しかけてくれた。
「村上君、一緒に購買行かない?」
と聞かれた時には、弁当を持ってきていたため、「ごめんね、弁当あるんだ。明日行こ?」と言い、友達になるつもりだったのについ緊張して、
「……………」
無視してしまいその場に耐えきれなくなって、席から立ち上がってどこかへ行ってしまった。
そんな感じでいろいろやらかしてしまい、今の状況に至る。
僕だって喜怒哀楽はあるのだ。なのに、「何考えているのか分からない」だの「ちょっと怖い」だの、みんなからは腫れ物扱いひなってしまっている。まあ、80%僕が悪いんだが。
あと、僕にはそんな欠点があるせいで1つ、大きな問題があるのだ。
……そう、お姉ちゃんに甘えられないのだ。
僕の家は親が仕事の関係上、昔から家にいない事が多いのだ。
だから、家には僕とお姉ちゃんとで2人きりになることが多い。
そんな時に小さい頃からお姉ちゃんは、僕をお世話してくれた。
そういう風に育ってきた僕は、晴れて立派なお姉ちゃんっ子になった。
だけど、さっきも言った通り、僕はコミュ障で無表情のため、お姉ちゃんにさえも素直にいることが出来ないのだ。
まだ家族として長い時間を過ごしてきたため、他の人より自分を表現できるが、甘えようとするのは別だ。
甘えたくて、でも出来なくて、ってのが高校までずっと続いている。でも、もう流石に高校生では甘えられない。まあ、見た目だけなら自分はまだいけるだろうが、心は高校生なので出来ない。
甘えようとすると、つい、冷たく接してしまうのだ。世間ではこれをツンデレと言うらしい。
今日はどうしたら甘えられるのか…。そんなことを考えていたらお姉ちゃんが帰ってきた。
「ただいまー、蒼」
うん、今日もお姉ちゃんはかわいい。おかえりなさい、お姉ちゃん。
「…帰ってきたんだ」
ああああああ。何やってんだ僕ー!そんなこと言ったら流石に今日は傷つくだろ!僕のバカ!!
「うん、ただいま」
あー、良かったー嫌われなくて。言い方キツイのによく通じたな。流石お姉ちゃん。
そんな感じで会話していると、何の進歩も無いまま時間は流れていった。
はあ……。今日も素直に甘えられなかったなあ。
そんなことを思いながら僕は夜空を見ていた。
僕の心の中とは正反対に満天の星空だな。…星にお願い事でもしようかな。
「お姉ちゃんに素直に甘えられますよーに。………なんてね」
はあ、今日はもう寝よう。
おやすみなさい、お姉ちゃん。