1
よっぽど細かく言わない限り願い事ってどんな風に言っても、結局はあいまいな表現にしかならないんだよね。
真っ白い空間にて
村瀬利一よ、わしゃ神じゃ!
ミスって殺っちゃったからファンタジーの世界へ
特典で3つ願いを叶えてやる ⇦今ここ
『俺の願いを神認識ではなく俺の認識で叶える事』
「ん?叶えるのは決まっておるが、1つ無くなるのも当然なのでは?」
『いや、叶えてほしいのは2つだけでしてね、1つ思いつかなくて適当に』
「ほっほっほっまあよかろう。では残りの二つは?」
『【俺】を老化では死なないようにしてくれ』
「うむ・・・確かに叶えたぞ。では3つ目は?」」
『俺がやっていた【クシャルト】と言うゲームのデータの能力を与える事』
「うむうむ、だがれべる?と言うのが最高値ではないがいいのかのう?」
『確かにカンストではないけれど幅が広くて都合がいいんだ』
「よかろう・・・」
そして、村瀬利一の周りに白い靄が集まり始める。
「ではの、良い来世『あ、ちょっとまった』を?なんじゃ?」
『いや、一応俺の認識で叶えられているかどうかの確認をしたいのですが』
「ふむ、まあよかろう・・・ほれ変化をさせたぞ?」
村瀬利一は光に包まれ、その後騎士と思われる鎧を着こんだ姿で現れた。
「どうじゃ?望み通り『いえ、間違ってます』ふぁ?」
神は確かに叶えたつもりだったが、村瀬利一の回答に思わず首を傾げた。
「どう言う事じゃ?確かに【クシャルト】の能力を与えたのじゃが?」
『ええ【クシャルト】の能力を与えてください』
「どう言う事じゃ?」
『クシャルトとは・・・
オンラインゲーム・クシャルト
クシャルトの世界にようこそ
この世界であなたは自身を創造し冒険の旅へ
そこには様々なアイテム・武器・防具・能力を駆使しモンスターと戦い
クシャルトの全てを見に行くのです
さあ、無限大の容量が入る袋にアイテムを詰め
様々な武器を防具を【キャラクター】を揃えていざ
冒険の旅へ
と、作れるキャラは複数いるんですよ』
神は首を傾げた。
「つまり?」
『つまり、俺が作成したキャラ全てを、俺自身としてください』
神は戸惑った。
「え?つまり?」
『俺、単体から複数になる』
神は茫然とした。
「複数?」
『複数。正確には、剣士・魔術師・盗賊・狩人の4キャラを元にした俺にしてください」
神は慌てた。
「え、魂は一つなのに!?」
『でも、1つ目で【俺の願いを神認識ではなく俺の認識で叶える事】と』
神は説得を試みた。
「え?でも魂は1つ」
『コピーして3つに増やしてください。神でしょ?もちろん4人全員も不老で』
神は諦め、後悔し人間のしたたかさ改めて認識した。
こうして、俺は俺から、俺【達】へとなった。
RPGってたいてい複数キャラが作れますよね。




