涙のヒーロー
涙の数だけ強くなれるというのなら
今頃僕は最強のヒーローだっただろう
傷付く度に優しくなれるというのなら
今頃僕はもっと優しくなれたんだろう
零れた涙は僕の武器になんてなってくれない
割れたガラスのハートは
触れた人を傷付けてしまうんだ
誰かを守ることが出来たなら
誰かにとってのヒーローになれたなら
僕も無駄な涙は流してなかったのかな
涙を流すと強くなるんじゃない
弱いから涙を流しているだけなんだよね
傷付いたから優しさを知っているわけじゃない
優しくされていないから傷付いているんだもんね
でもヒーローはいつもいつも
涙を武器に変えて傷痕を優しさに変えていた
そんな力を持っていたんだ