心の星屑[詩集]
怒ってしまうのは、腹が立つ時っていうよ りも、悲しみを隠そうとする時だったりす る。
弱いから、悲しみに気付かれたくなくて。
強いふりしたいから、泣けなくて。
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他人を馬鹿にしてるように見えて、僕は自 分の自信のなさを棚にあげているだけ。
自分の良さなんてちっとも分からないから 、他を下げることでしか、自分を保てなか った。
そんなことしなくても、良かったのに。
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死ぬより、生きることの方が難しかった。
でも、生んでくれた母さんに感謝はしてる から、母さんの出産体験を否定したくはな いから、こうして生き続けているよ。
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この世に生まれた不幸を呪ったこともある けど、今こうして呼吸している。
生かされてきた命。
必要とされた命。
そう、言われてこなかったのだとしても。
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他人の苦しみを見て、救えるに違い ない頑張ろうと自信過剰だった10代 。
20代になって、知った。相手のそば にただ「存在する」だけでいいって ことを。
特別に、何かをする必要はないのだ と。
大切な相手が何をしても冷静でいら れる。将来、そんな30代になれるだ ろうか?
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今はとにかく休もう。
今まで、自分の気持ちを抑えてがんばって きたのだから。
少しも休まない人生なんて、疲れてしまう 。
毎日、脳みそフル回転させてるんだから、休憩は必要不可欠だ。
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無理だ。出来ない。
見えない先がこわくて、停滞する理由を探 してたけど、それでは殻を破れない。
できる。実現させてみせる。
自分は無敵なんだと、信じてあげるんだ。