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白猫  作者: 檸檬
7/45

7



「ねぇ鈴ちゃん一緒に帰ろうよ」



いきなりだね。

双子との関係の質問からとびすぎじゃね?



「はぁ...いいよ」



だって可愛いんだもん。

第一印象エセ紳士だけど今は違う。

エセ紳士っぽさもあるけど可愛い。



「よかった」



ほら、こんな可愛い笑顔向けられてみ?

断れませーん...



「....で、これは?」



校舎をでたら眼についたモノ、

白のメルセデス。

おかしくない?なんで学校に?

峯崎にあるのは黒のだし....



「乗って」



...お前のかぁぁぁ!!!!

え、なんで?金持ち??



「う、うん」



不良校金持ち結構いたりする!?

まぁストレス溜まるだろうけど?



ーーーーーーー...........



「えーっと...く、呉羽...?」



なぜこんな所に?つかどこだよ。



「ん?」



や、可愛いけども....

そんな事を言ってる場合じゃない。



「どこ....?」



「倉庫♪」



うん、知ってる。

だってでかでかと火焔って書いてあるし。



「ほら、行こ」



う、うぇぇぇ!!?

なんでぇぇ!?



「ちょ、呉羽っ降ろしてよ!!」



横抱き...所謂お姫様抱っこをされてる。



「やだ」



う".....そんな眼でみないで.....



「「「「呉羽さんっちわっす!!」」」」



声ピッタリ〜♪

合唱させたら完璧じゃね?



「ただいま〜」



つーか視線キツイっす!!マジがん見!!!!



「.....すー...!!?」



む、聞こえたぞ。



「んーっと....あ!!!!!」



みっけ!!



「はるっ!!」



「わっ!?」



呉羽から飛び降りると呉羽が声をあげた

けど無視して、



「はるーっ!!」



はるに飛びついた。



「なんでここにいるの?」


「呉羽に連れてこられたの」



椎名春樹こと、はる。

私の...仲間?大切な人。



「鈴ちゃぁ〜ん」



はるに抱き付いたままでいると

呉羽がきた。



「呉羽さんこんにちわ」



「あれ春樹、鈴ちゃんと知り合い?」



てゆーか離れてよって言ってるけどヤダ。



「はい。すー離れて」



「やだ」



はると会うの久しぶりだもん。

それにはるは玲音達と違う落ち着く感じ

だからくっついてるのが好き。



「鈴ちゃんこっちおいで」


「やだ」



ガチャ


なんか扉があく音がした。



「呉羽、なにやってる」


「いや〜鈴ちゃんがこっちきてくんない」


「...鈴?」



階段を降りる音。



「ーー...鈴」



ピクッと耳が反応した。



「ん〜?」



「離れろ」



仕方なーく離れた。裾掴んでるけど。



「こっち来い」


「え〜はるがいい」


「ちょっ、すー!!」


「上に知音いるぞ」


「はる」


「はぁ.....」



知音がいる=玲音もいるって事だからやだ



「春樹、来い」


「え、いいんですか?」


「幹部補佐だろ。いい」



へーはる幹部補佐なんだ。強いんだね。



「すーおいで」



「んにゅー」



はるの横を歩いて幹部室っぽいとこにきた。

入っていいのかな?まぁいいよね。



「おー春樹ぃーって鈴ー!!」



「うるさい玲音」



こなければよかったぁ〜...

家でもうるさいし...



「ところで春樹はどうした?」



「いや、それは...」



「鈴ちゃんが春樹から離れないんだよ」



なにか文句でも??

だって離れたくないも~ん!!



「春樹大好きだからねー」


「春樹ばっかズリーぞ!!」



知音の言ってる事はわかるけど

玲音のズルいは意味わかんないし。



「....誰?」



さっきから疑問だったけどね?

あれ誰?超睨まれてる。



「那岐?あぁ女嫌いだから気にしないで。

とりあえず俺んとこおいでよ」



なぎっていうの?まぁ関係ないや。

女嫌いでも好かれてようとどうでもいい。



「はる〜...眠たい...」


「寝ていいよ」


「ん〜...」



はるの膝に寝転がってギュッと掴まって

瞼が落ちていった。



ーーーーーーー.....


鈴が寝たあとの幹部室...客観sida



「春樹〜なにしたらそんな好かれるの?」



鈴が春樹に懐いてるのは一目瞭然。

玲音や知音以上かもしれない。



「...あの、総長.....怖いです」



杏に睨まれ続けていた春樹はたえかねて

おずおずと言った。



「あ?...気のせいだ」



「「や、どう見ても睨んでたし」」



すかさず双子がつっこんだ。



「すーは他人を嫌ってます。

でも怪しまれない為に明るくする。

あ、懐けばこんな感じですよ」



鈴の髪を撫でながら春樹は言った。



「なんか...猫みたいだね」


「そうですね」



sida End

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