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白猫  作者: 檸檬
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6




「なんでここにいるの?」



いや、こっちが聞きたいんですけど。



「付き纏わないでくれる?」



うっぜぇぇぇ!!!!!いつ付き纏った!?

ここに今連れてきたのもてめぇんとこの

総長じゃーっ!!!!!!



「杏はどこですかぁ?」



その怒りも隠して呉羽さんに聞いた。



「教えないよ」



死ねよ。うざいうざいうざいうざい。



「そぉなんですかぁ〜」



でも媚び女のイメージは崩せない。

だから甘ったる〜い声で話す。



「うん。出てってよ」



殺気でてるよ?怖くないけど(笑)



「ヒッ...す、すみませんっ」



まぁ出てける理由ができた助かりました。

怯えたフリしたけど怯えてないし。



ダダダッ


教室まで猛ダッシュ。

今は放課後で教室には誰もいないから。



「っうぜェェェ!!!!」



入った瞬間叫んだ。

だってムカつくし。



「媚び女のフリしてるこっちも疲れるっつーの

嫌われる方がいいけども!!

あのウザさ半端ないし!!!!」



ぐっちぐち嫌味言いやがってさぁ!?


ガラ...

「なんで私が媚び売らなきゃいけないわけ!?

関わりたくもないっつーの!!

変に目立つのもウザイからやってるだけ

だし!!」



「.....。」



「玲音と知音が族はいってるとか初耳だし!?

こっちに隠し事するなって言うくせに

自分等はいいのか馬鹿双子ー!!!」



「......。」



「つーか杏も自分で連れてっておいて放置⁉

そのおかげで嫌味言われるこっちの身にも

なれー!!!!俺様野郎がー!!」



「....す、鈴ちゃん?」



え?人?人の声がする。



「あー...もう、ストレスで幻聴が...

まじふざけんなあのエセ紳士が」



エセ紳士=呉羽さんっていう方程式。



「酷いなぁ」



あはっ☆まじ耳鼻科行こうかな?



「鈴ちゃん、叫んでたのって本音だよね」



うっわー最悪。聞かれてたし。

一番聞かれちゃマズイ人、呉羽さんに。



「そうですけど」



「やっぱり鈴ちゃんは違うんだね」



あの、この状況ナニ?



「呉羽さん離してください」



なぜ呉羽さんに抱きしめられてる?



「ねぇ玲音達に隠し事してないの?」



めっちゃ話それたよね?

スルーされちゃったよ。



「....いや、してますね」



それに答える私って.....



「してるんだ?」



うん、してる。バレると面倒だから。

2、3個だけど結構重い事。



「はい。とりあえず離してください。

ウザイです」



暑苦しいよ。まだ春だけど?



「ん〜キスしてくれたら離してあげる」



え、そんな事?



チュッ



「離れてくださッ!?...んんッ.....」



「馬鹿でしょ...鈴ちゃん.....」



離れようとしたら引き寄せられてまたキス。



「...く....れは...さ...ッふ....」



「だーめ。くれはって呼んで」



ほとんど知らない人に玲音達みたいな

キスをされたのは初めて。



「鈴ちゃんこれ俺じゃなかったら

押し倒されてるよ」



にこりと笑ってさりげに爆弾発言。



「呉羽さん....?」



でもその笑顔もやっぱり違和感だらけで。



「作り笑い疲れませんか?」



どうやらお節介は根っからのモノ。



「...ッ鈴ちゃんは凄いね」



「あ、でも私に本当の笑顔見せろとか

言いませんよ。

関わるつもりなんてないですから」



だから嫌われててよかったのに。

族に関わりたくないから。怖いんじゃない。

ほかの族を警戒するのが面倒。



「呉羽って呼んでってば。敬語もナシ。

あと、俺気にいっちゃったよ。

鈴ちゃんの事」



あーもう!!だから嫌だったのに。



「知らない。帰る」



「まーって!!双子との関係は??」



あぁぁぁ....どっちにしろめんどくさい...



「.........。」



「鈴ちゃん、無視しないでよ」



わーブラックオーラでてまーす。

殺気よりそのオーラと笑顔の方が怖いよ。



「二人とも私の大切な人」




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