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白猫  作者: 檸檬
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5




「....ょ!!...ざ...」


「〜っ!!!...ぁ...!」




んん??なんか聞こえる〜?

あ、あれかな。わー初めて見たぁ!!

リンチ!!しかも体育館裏って超定番!!



「うぜぇんだよ!!」



あれーパンダって喋れるのー??(笑)

まぁ今イライラしてるしパンダもムカつく

から助けに行こっと。



「先輩??なにしてるんですか?」



恐らく先輩。だって老けてるし!



「あんた例の転校生?今こいつ締めてんの。

やられたくなかったら失せな!!」



「あのぉ〜私もやっていいですかぁ?」



苛ついてるからね☆



「いいわよ」



そういうとパンダ達は腕を振り上げて

女の子を殴ろうとした。



「ッ....!!」



「おーっと危ないですよ先輩☆」



それはあたりまえに受け止めたけど?

女の子は助けられて驚いてるみたい。



「ってめぇ邪魔すんな!!」


「乙女が口悪いですよぉ〜?」



わざとふざけたように言ってみた☆



「やだーそんな見つめられちゃうと

鈴恥ずかしぃーっ!!」



「睨んでんだよ!!」



知ってますけどー!!

でもパンダに睨まれても怖くないんだよ。

白目消えて爆笑しそうだしっ



「さっさと消えてくれませんかぁ?

じゃないと殺しちゃうかもっ」



すこーしだけ。ほんと1000分の1もないくらい

の殺気をだしていった。



「ッ調子にのんな!!ヤレ!!!」



パンダか猿かどっちかにキャラ留めて〜

パンダ猿?新種〜



「遅いんだって..ばっ!!」



パンダBの拳を受けとめて鳩尾殴った。

ぜんっぜん力いれてないけど。



「チッ!!ふざけやがって!!」



言葉だけきけばオトコだけどパンダC!!



「ふざけてる奴に仲間やられたわけ??

だっさ〜い...」



と言いつつ蹴る私(笑)



「ひ、ヒィィィ!!ごめんなさい!!

許してくださいっ!!!」



許しを乞うパンダA。

....これだから嫌いだ、人は。



「無理、かなぁ」



殺気をもうちょいプラスして言うと、

気絶しちゃった☆



「あ、あのっ...ありがとうございました」



「いーえ。てか大丈夫??」



可愛らしい黒髪ボブの女の子。



「名前、教えてくれませんか...?」



かーわいー♪

なんかプルプル震える小型犬!!



「藤宮鈴だよ!!あなたは??」


「本城由那です...」



んー...この子同学年だよね?



「敬語なし!!あと鈴って呼んでね?」


「...ぅ、うんっよろしくね鈴!!」



笑うとさらに可愛いー!!



「由那はさ、なんでいじめられてるの?」



だって理由がない。

火焔といるわけでもなさそうだし...



「実はね私ーー....」



あーなるほど。嫉妬だねようするに?

由那は本城グループの一人娘で

それが気に食わないらしいパンダ共が...



「でね、峯崎コーポレーション知ってる?」



ビクッ...



「うん知ってるよ...?」



だって私の家だし。



「そこの傘下なの」



へー知らなかったよ。

今の峯崎はお父さんだしねぇ〜



「へー。でも由那は関係ないよね?」



高校生とはまだ関係ないはず。

それに本城は茶道の家元だ。



「周りはそんな風に見てくれないの...」



金持ちなんて大体三種類。

・子供を利用する親

・自分の力で会社を大きくする親


ちなみに峯崎も本城も後者だ。



「......。」



由那は他の奴らとは違う。

でも私は怖いんだ。大切なモノを作って

失うのが...



「鈴.....?」



明るいフリしてなきゃいけないんだ。

そうじゃないと人を信用してないって

バレちゃうから。



「由那、私は由那を見るよ」



それでも由那を一人にできないから。



「私っ...鈴と友達になりたいッ...」



由那も知ってるから。

一人の、孤独の怖さをーー......



「いいよ」



そう言って手を握ると、泣き始めた。



「ありがとぅ〜っ!!」



「ほらー可愛い顔が台無しだよ?」



いつか全て話せるかな?



「鈴のが可愛いよ!!」



家の事、私自身の事も....



「え?ないない!!」



今はまだ言えないけど...待っててね。



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