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「いいよ、寝な?」
「ん....」
はるの膝に頭を乗せて寝転がる。
「ここじゃなくて、部屋で」
......はるが呼び止めたんじゃんか。
それに、はるの近くにいたいし。
「やだ。ここで寝る」
「......はいはい。わかったよ」
笑ったはるに私も笑いかけて、目を閉じた。
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「....春樹、お前.....」
玲音さんが口を開いた。
知音さんも俺をジッと見てる。
......さすが、すーの事ちゃんと見てるなぁ
まだまだ甘いんだけど。
「はい、付き合わせてもらってます」
玲音さんと知音もは怒ったぽい顔になり、
呉羽さんは文句を言い、
那岐さんは無反応、
総長は分かりにくいけど少し不機嫌。
「聞いてねぇ!!」
玲音さんが大声をあげると、
すーが声を漏らしてもぞもぞ動く。
「玲音、落ち着きなよ。鈴が起きる」
玲音さんに注意してる知音さんだけど、
イラついてるのはわかる。
「ねぇ、春樹。
俺らに会う前の鈴、どんなだった?」
突然の話の切り替えに首を傾げる。
「春樹と出会ったころの鈴、教えて」
その質問に呉羽さんが不思議そうな顔をする
「言ったでしょ。俺らが鈴と会ったのは、
鈴が中1の頃だって。それよりも前に
春樹は鈴と出会ってるんだよ」
知音さん達は中1。
俺は、まだ小学校にも入学する前の
すーのお父さんが亡くなった日ーー....