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「んっ、...ふ...ぅ、んんっ....」
「鈴は、」
「...っふ..んぅ...」
「無防備すぎるの」
いきなりこんなんでごめんなさい。
でも、とりあえず、.....苦しいです。
トイレに行って教室に帰ろうとしたら
火焔じゃない不良に絡まれてそれを、
遅い私を心配して探しに来たはるに目撃され
不良をはるがぶっ飛ばし......この状況。
「んん....っ...ごめ、なさ....っゃ」
私が触られた事がはるのスイッチを
押してしまったらしい。
「だーめ。ちゃんとわからせないと」
............あぅ
首筋舐めたり、耳噛んだり、キスしたり。
廊下の壁に押さえつけられてる。
「わかっ....たからぁ....」
今は人がいないけど学校の廊下。
いつ人が通るか分からない。
「ふふ....じゃ、やめてあげる」
「っ....はぁ...」
こ、腰が抜けて立てない....
「俺、嫉妬深いの。ゴメンね」
だらん、となる私を支えながら
申し訳なさそうに笑う。
「んーん...好き、だか...ら」
......自分で言ってて恥ずかしくなってきた。
「っ、どうしよう」
「え?」
「可愛い...」
ぎゅぅと強く抱きしめられてまたまた
苦しくなる。
「は、る....苦し....んぐっ...」
「しー....誰か来た」
そりゃ来ますわ!!
ココ学校ですから!!
「ー...!!」
「...た、....?」
「....、ら」
.......うわぁ、最悪なパターン。
「...杏さん達だ」
「どうするの?」
この廊下は一本道。
入れる教室も周りには、ない。
え、会っちゃうじゃん。
「.......とりあえず、キスしよっか」
「え...っん....は、ふ...ぅ...、ん」
なになになになに!!?
どういう考え!?
「......あ、」
「「は?」」
「あぁ?」
「ちっ...」
えぇぇえぇ!!!!
来ちゃったよ!!!
絶対こっちみてるよ!!
「んっ、んふ...っは...」
はるさんやめてーっ!!
「..........春樹、?」
「つか.....鈴?」
「鈴、だよね...」
「......」
「......」
ば・れ・たーっ!!!
「は、る...っ...も、無理...」
「あ、うん。ごめん」
離れた唇の間に糸が引いた。
でもそれが恥ずかしいとか思える
余裕は今、全くない。
「あ、皆さんこんにちわ」
「え、あ、あぁ...」
何事も無かった様に杏達に挨拶する
はるに玲音、知音、呉羽が戸惑う。
「ふ....大丈夫?」
またまた力がはいらなくて足がガクガクな
私は、はるに必死に引っ付いてる。
「ば、ばかはる....っ」
そんな私を見てクス...と笑うと
私を持ち上げ.....いや、お姫様抱っこした。
「ちょ、やっ...だ」
「今さらでしょ」
そりゃまぁキスやらいろいろしちゃってる
私たちにとったら今さらだけど
今は人がいるんですけど!!
「...昨日、俺らが来ること分かってただろ」
えー!!
この状態で始めちゃう!?
「....なにがですか?」
「なんで昨日帰らなかった」
マジですかー.....このままー?
「あ、昨日は出掛けてたんすよ」
ね、と私に同意を求めてくる。
だから一応、頷く。
「朝帰って学校来たんで会えなかったんじゃ
ないですか?」
にこ、と笑うはると対照的に
イライラしてる杏達。