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私とはるは学校に着き、昇降口にいる。
「.....ねぇ、はる。よく考えたら今
学校に来るのって危険じゃない?」
たぶん、昨日は夜遅くまで杏達や下っ端くん
達が家の周りを張ってたはず。
私達は一度も姿を現さなかったから
杏達がいた事をわかってると思われてる。
「仕方ないよ。すーを守るため、だから」
ぎゅ、とわたしを抱きしめて柔らかく笑う。
「......ありがと」
「俺と居てくれればいいから。
周りの奴らの反応は気にしなくていい」
また笑って、私の手をひく。
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「っ、はる....」
教室に入るといろんな目がみてくる。
別に怖いわけじゃない。
はるの居場所が無くなるかもしれない...
「大丈夫だよ」
なのに、そう言ってはるは笑う。
「すーがいればいいの」
迷惑しかかけられない私を求める。
「それに火焔はいい所だから」
はるは火焔が大好きだから、
はるに裏切る様な行為させたくない...
それには、私が離れるしかないよ...
「鈴、余計なこと考えると怒るよ。
俺の1番はずっと鈴だから」
....“すー”と”鈴”を使い分けるのやめてほしい...
いきなり鈴って呼ばれるとドキッてなる...
「わかったよ....」
「ん、よかった」
やっぱり私ははるから離れられないらしい。
「おっはよーん♪」
.......うわぁ、きた。
「鈴ーっ相変わらずいい匂いだねぇ」
変態が、きた。
「李央、いい加減に...」
あぁ、ほら。怒ってるよ、超怒ってる。
はるさんキレちゃうよ....
「はいはーいわかってるしー?」