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「もうちょっと遊んでたいんだけど、
そろそろこの家出ないと」
「え?」
「秋夜がココの事言っちゃったから
もうすぐ総長達が来るかも」
まだ、まだ捕まるわけにはいかない。
「はる」
「ん、着替えて。早く出よう」
戻ることはできない。
「ありがとう」
「いいえ。ナイトは守るのが使命ですから」
ふざけたように笑ったはるを見て、
はるの部屋をでた。
「.....急がないと」
もし捕まっても簡単に抜け出せるけど、
玲音達の中の私はそんな事出来ない。
だから、捕まるわけにはいかない。
「よし」
スウェットにTシャツに着替えて
リビングに行く。
「いける?」
「うん」
ケータイと財布だけ持って家をでる。
「どこ行くの?」
「李央の家」
バイクに乗ったはるの後ろに乗って
聞いた。
李央の家ならバレる事はない、はず。
「捕まってて」
「....はる、」
「うん、わかってるよ」
もうすぐ、くる。
「飛ばすよ...わ、やば」
バイクの音が聞こえてきて、
はるも最初からスピードをだす。
ーーーーーーーーーーー.....
ーーーーーーーー......
ーーーーー...
「はいはーい」
ガチャ
「うわっ!!え、何?どうした~??」
「「お邪魔しまーす」」
驚いてる李央は無視で。
「え、え!?ここ僕ん家!!」